第2話 ロリ消しゴム

ここは勉強机の上。文具たちは今日も会議をします。

シャーペン

「今日はなんの議題だ?」

ボールペン

「今日は消しゴムさんが持ってきたんですね。」

消しゴム

「そう!今日の議題は、私が小さくなっていく問題よ!」

定規

「お、おう?」

シャーペン

「なんか、あれだな。」

消しゴム

「どうしたの?あんまりいい反応じゃ無いけど。興味ないの?」

ボールペン

「正直にいうと、」

シャーペン

「ぜんっぜん興味ないな!」ニコッ

消しゴム

「爽やかに言ってんじゃないよ!え?ボールペンも?」

ボールペン

「はい、、、。」

消しゴム

「あ"〜!ボールペンまで。定規、定規は大丈夫よね?」

定規

「あ、あぁ大丈夫。聞くぜ。ほらお前たちも。」

シャーペン

「しかたないか。」

ボールペン

「しょうがないですね。」

消しゴム

「なによその態度。まぁいいわ。」

シャーペン

「で?なんだっけ。ロリ消しゴムだっけ?」

消しゴム

「違う!小さくなっていく問題!」

シャーペン

「どっちでもいいけど。」

消しゴム

「よくない!」

シャーペン

「早く本題に入らないと聞いてあげないぜ?」

消しゴム

「なんであんたがそんな態度取るのよ。もういいわ。皆んな、私がご主人しゅじんに使われて小さくなっているのは知ってるよね?」

定規

「確かにそうだが、それの何が問題なんだ?」

消しゴム

「小さい消しゴムは嫌なの。」

ボールペン

「どうしてですか?」

消しゴム

「あれは、学校にいた時のこと、、、。」

定規

「何かはじまった?」

ボールペン

「はじましましたね。」

消しゴム

「私は見てしまったの。あるものを」

シャーペン

「あるものってなんだ?」

消しゴム

「女子高校生よ。」

シャーペン

「はぁ?」

消しゴム

「私は魅入られてしまったの。あの美しい姿に。憧れてるの。なりたいの!」

ボールペン

「小さくなったらできないんですか?」

消しゴム

「小さくなったら、その分心も幼くなっていくのよ。」

シャーペン

「やべーじゃん。本当にロリ消しゴムになるな。」

消しゴム

「うるさい!とにかく今のサイズがちょうどいいのよ。だからみんなでなんとかする方法を考えましょう。」

4人

「うーん。」

定規

主人あるじに見つからないようにするとか?ちょっと安直だよなぁ。」

シャーペン

「定規、お前天才だな!」

定規

「え?」

消しゴム

「それだよ〜。さっすが定規だね。名案だよ。」

定規

「えぇー。」

ボールペン

「どこに隠れるんですか?」

消しゴム

「そこなのよね〜。どこにしようかしら。」

定規

「机の裏とか?」

消しゴム

「あんたバカじゃないの?あんなところおおよそ文房具が入っていい場所じゃない!」

シャーペン

「お前それはない。最低だな。」

定規

「お前ら、手のひら返しがすぎるだろ!」

ボールペン

「引き出しの奥の方とかどうでしょう。」

シャーペン

「それだな。」

消しゴム

「そうね。そこにしましょうか。」

定規

「そんなんでいいのかよ!」

消しゴム

「そうと決まれば早速行動よ!」

シャーペン

「頑張れ〜!」

ボールペン

「頑張って下さ〜い。」

消しゴム

「あんたらも手伝いなさいよ!ほらこっち持って。」

定規

主人あるじだ。」

シャーペン

「マジ?」

主人

「明日の準備するか!」

消しゴム

「なんで〜!」


学校にて


主人

「やべ。間違えた。」

消しゴム

「やめてよ〜!」

定規

「まぁこうなるわな。」

ボールペン

「こうなりますね。」

シャーペン

「がんばれー!」

消しゴム

「助けてよ!あ"ー!」

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