第618話 開拓発展3
「そうですか、ヴァレールがそのようなことを……」
「はい、開拓の目処が立ちましたら、是非とも豊穣の女神デメテル様の神殿の設立にご協力を。もちろん、建物などは私の方でご用意いたしますので」
ガニーのデメテル神殿の司祭であり、フロラリーの夫であるローランスにお願いをしている。ニースコンの司祭ヴァレールから言葉があった件である。
「冒険者ギルドも最初はガニーからの出張所の形で運営を開始します。神殿の方もこちらローランスさんのところから派遣頂けましたら」
「色々とご配慮ありがとうございます。フロラリーのことも意識してくださったのかと。ここガニーの神殿でも色々業務がありますので、王都の上役に伺いを立ててその指示に従うことにします」
「このガニーのデメテル様の孤児院で育てて頂いた私としましては……」
「はい、そうおっしゃってくださり、ありがとうございます。私個人としても前向きに検討させて頂きますね」
アナトマに商店、メオンに冒険者ギルド、そしてローランスに神殿の話を出来たので、開拓地に必要となりそうな出張所がなんとか形になって行きそうである。
ガニーの街での用事を済ませて開拓地に戻ると、すでにリスチューが冒険者ギルドの出張所に来ており、まず冒険者登録を行ってくれていた。
「ジェロ兄、さすが兵士だっただけあって、皆さん既に十分な戦闘力があるね」
確認すると、以前から登録済みだった者たちもいるようだった。新規登録を含めても木級でスタートする者は居なく鉄級以上、銅級もそれなりに居るようである。隊長以上などに銀級も居たのは流石だと思わされる。
「たくさんの手続き、ありがとうね。今ここに依頼は出す人が居ないから、基本的には討伐した魔物の買取になると思うけれどよろしくね」
「その件はアナトマさんとも相談するね」
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