第519話 王都ジークセンの攻略2
王都でも一番外側の一般住民エリア4区画のうち2区画がすでに解放済みであり、帝国軍も対策をして来ているようである。
具体的には、街の上空をモーネ王女が飛んで住民を煽っていることは伝わっており、待ち構えて居た帝国軍の魔法使い達から上空を飛ぶジェロ達に対して、≪火槍≫≪氷槍≫など上級魔法を含む各種攻撃魔法が飛んで来たのである。
「うわ、危ない!」
『≪結界≫があるからそんな焦らなくても』
『そうは言うけど、前にモーネ様を救出した時の魔人からの攻撃のトラウマがあって。モーネ様を抱えているのも同じだし』
『確かに』
「よくもジェロ様に!」
ジェロがヴァルと念話していると、習得した≪飛翔≫で一緒についてくるようになったリスチーヌが、魔法を打ち込んできた魔法使い達に≪炎壁≫≪豪炎≫などで反撃をしてくれる。
ただ、敵も精鋭の帝国軍。大盾を構えた兵士が横から守るだけでなく、≪結界≫など魔法的な防御も抜かりがない。
「このままではラチがあかないな」
攻撃を受けても被害はないことが分かっていても、モーネ王女を危険にさらすわけにいかないため、味方陣地にモーネ王女を連れ帰る。
その上で再度、ジェロ、リスチーヌ、アルマティのみが未解放エリアの上空をバラバラと≪飛翔≫することで、分散配置されていた帝国の魔法使い達の場所を特定する。そして自身の同時発動だけでなく悪魔ヴァル、ハポリエル、リバイモンという手数の多いジェロが各個撃破していく。
そうなると帝国軍も貴重な魔法使いを消耗したくないため、魔法使いは隠蔽される。
敵の魔法使いが登場しないなら、こちらの魔法使いの力を使ってレジスタンス達への支援を行うことで、残る一般住民エリア2区画も解放し、次は富裕層エリアの攻略となる。
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