第461話 皇都での外交使節団
「いよいよご到着のようですね」
コンヴィル王国とラーフェン王国の合同外交使節団が、ユニオール皇国の皇都ナンテールに到着する前触れが来た。
既にレナルマン達も皇都に到着して合流済みである。もちろん先に購入済みである邸宅で一緒に寝起きを始めている。皆が合流したので、ジェロもある程度は自由行動が取りやすくなっている。とはいうものの、誰かが一緒についてくる交代要員が増えただけであるが、調合したポーションの売却、その調合のための薬草等の購入、仲間達のも含めた魔剣などの武具の追加調達、そして珍しい魔法カードの購入などを行なっている。
仲間達も交代で冒険者ギルドの訓練場に向かったり、装備の更新を行なったりしている。
そのジェロ達のもとに、皇都にあるベルカイム王国の屋敷から、モーネ王女達の到着の知らせが届いたのである。
ベルカイム王国は立場を不明瞭にしていたこと、モーネ王女達が最初は別人を装って潜伏していたことなどもあり、ベルカイムの王都では高級宿屋で寝泊まりを行なっていた。今回は大国ユニオール皇国の皇城らしく巨大であり、盛大に外交使節の来訪をパレードすることもあって、城の中でモーネ王女達の宿舎も与えられることになっているらしい。
ジェロ達はどこで合流すべきかの相談も含めて、皇都に到着する前の使節団に挨拶に訪問する。
「おぉテルガニ子爵、久しぶりだな。ワイバーンの討伐証明は無事に皇太子に提供できたのかな?」
ムラン伯爵からの小声の問いには、周りに聞こえないように同じく小声で答えておく。
「ほぉ、では成果はあったということだな。皇国の後には再度ベルカイム王国に訪れて宰相閣下と打合せを持つ必要があるな」
モーネ王女、ヒルデリン王子達とも挨拶を行い、当初目的の合流可否、合流場所などを相談する。
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