第406話 最前線モージャン2
「ムラン伯爵、カルカイム子爵、交渉が得意なお二人にお願いできないでしょうか」
アンブリスとアンセルムは、レジスタンスの拠点から山越えをしてガニー経由でモージャンに到着した2人に相談している。
「分かりました。食料などの物資は、フェリック王太子が司令官として来られる隊がまとめて持って来る調整をしているのかもしれませんが、我々が王都に戻った際に相談をします。ギャストル王子、モーネ王女も捕まり、使用人達も殺され、外交官僚達はいまだラーフェン王国内のレジスタンス拠点にいる状態では、ベルカイム王国への外交使節団の立て直しが早急に必要ですので。ヒルデリン王子には申し訳ありませんが、あの年齢の王子にモーネ王女の代わりはできませんし」
「王都方面、どうぞよろしくお願いします」
「駐留軍に対しては、ジュリユー準男爵に交渉して貰った方がよろしいかと。ところで、ジュリユー準男爵は今後どうされますか?王都に一緒に戻られますか?」
「は、使節団が解体になるのであれば護衛任務も解消かと。であれば、テルガニ子爵がモーネ王女の救出に行かれているのに少しでも近くにいれば何かお手伝いができる可能性があることから、このモージャンもしくはガニーに残ろうと思います」
「ヴァランタン伯爵、いえ司令官、ご相談がありまして」
「どうしたジュリユー。アンセルム達まで連れてきて」
「実は……」
「何!?まだそんな馬鹿なことを言っている奴がいるのか。これからニースコン奪還やラーフェン王国に攻め入ることを考えると魔物がいる山道なども普通に行軍するのだぞ。わかった、自分の食い扶持ぐらい自分たちで確保するよう、交代制で魔物狩りをさせることにしよう」
「ありがとうございます!」
「ところで、冒険者ギルドのマスターに相談があるのだが」
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