第386話 遭遇戦2
≪夜霧≫≪炎壁≫を抜けて来た帝国兵達の前にはジュリユー達6人の騎士団員達が立ち塞がって切り結んでいる。
そのため、アルマティ、リスチーヌは安全範囲から攻撃魔法を発動できている。
ジェロはヴァル、ハポリエルと共に≪飛翔≫で別方向から魔法攻撃を行なっている。
『ジェロ、危ない』
ヴァルが≪結界≫を発動して≪火槍≫を防いでくれる。
「お前がコンヴィル王国の強力な魔法使いという奴か?革鎧や刀では無いようだが」
「どう思ってくれても構わないがな!」
≪氷結・改≫をお返しに発動しても≪結界≫で防がれる。
『ジェロ、あっちにも!』
逃したはずの使節団員たちの馬車の方へも≪火槍≫を発動している男がいた。
「くそ!」
まともに≪火槍≫を受けた場所から馬車が燃え始める。中からムラン伯爵が逃げ出している。
「アルマティ、馬車を追いかけて≪結界≫などで守って!」
「かしこまりました!」
「人手が足りないのでは無いか?」
「うるさい!お前達の方が人数多い割に弱いんじゃ無いのか?」
「終わってみれば分かることだ!」
ジュリユー達6人は数に押され気味だったのをこちらの魔法使いの支援で対抗できていたのが、魔法の手数が減ったことで劣勢になっている。
ジェロはジュリユー達の前方の帝国兵達に範囲攻撃≪爆雷≫を連続発動して牽制するとともに、自分の前の魔法使いに向き合う。相手も無詠唱、魔法陣の利用も無の上級魔法使いである。
『ヴァル、ジリ貧だから≪呪詛≫を使うよ。隙を作るから手伝って』
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