第336話 モージャンのダンジョン挑戦

「では、モージャンのダンジョンについてご説明しますね」

ガニーからモージャンに戻り、宿屋で集合しているジェロ達9人。

モージャン出身のリスチーヌが張り切ってこのダンジョンの説明を始める。


ここのほとんどのメンバが一緒に潜ったオークダンジョンと違って、元からあった方のダンジョンは明確に階層というものが存在している。

入ったところが地下1階で、どんどん下に行くにつれて遭遇する魔物のランクが上がっていくが、それだけ実入りも良くなる。階層ごとに全く異なった風景であり、オークダンジョンの時のような自然洞窟タイプもあれば、なぜか地下なのに空がある草原タイプもある。どこかの古代遺跡を再現したようなタイプも、山岳地帯タイプもある。


「ジェロ様、アルマティ、マドロールは初めてなので、最初はその日のうちに帰って来ましょう」

『あぁ、とうとうダンジョンに潜ることになってしまったな』

『上層階ならば弱い敵だし簡単でしょ』


翌朝、戦馬達は宿屋に残して9人が徒歩でダンジョンに向かう。

ダンジョンの入口では冒険者の身分証を提示して記録される。

「予定よりあまりに帰還が遅いと死亡とみなすんですよ。今回は金級冒険者さんがいらっしゃるので長期探索もあり得ると思いますが、木級冒険者達が何日も帰らない場合は残念ながら、と」

「なるほど。でも今日中に帰ってくる予定ですので」

「はい、どうぞ気をつけて」

この入口の対応も、モージャンの冒険者ギルド職員が実施しているようである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る