第329話 今後の相談2(+簡易地図)
「本来私たちがお話しすべきことをアナトマさんに言われてしまいましたね。申し訳ありません」
特にレナルマンとマドロールが謝罪してくる。
「いや、俺を助けてくれる人たちが居ることを改めて感謝するよ」
「それでジェロ様、これからどうされるのですか?」
努めて明るく振る舞うリスチーヌに感謝しながら答える。
「そうだね。まずはガニーに帰ろう。皆も一度家に帰りたいだろう?リスチーヌの故郷はこのモージャンだよね。家族が居るなら挨拶に行こうか?」
「え!?そんな?良いのですか?」
「あ、え、そう言う意味じゃ無いよ」
「そうですか。残念です……。それに私の家族はもう誰もおりませんので……」
「それはすまない」
「良いんですよ。今はここの皆さんが私の家族ですから。ジェロ様が本当の家族にしてくださってもありがたいですが」
「そうだな。テルガニ家は皆の家だから」
「後半は流されましたね……。で、ガニーに皆さんと一度戻った後はどうされます?」
「そうだなぁ。少なくともガニーかモージャンに拠点を構えた方が良いのかな。今のままだと王都では居心地が悪そうだし」
「では冒険者でもある我々はダンジョンのあるモージャンの方が良いですかね。ガニーにもすぐに帰れますし」
「ジェロ様、前のダンジョンへ行く約束、覚えていますか?」
「わかったよ。ガニーから帰ってきたらダンジョンにも行ってみようか」
「では、まずガニー、その後にダンジョンにも行きながら拠点を探して、今後のテルガニ子爵家の体制を固めていく、ですかね」
「拠点は簡単には見つからないでしょうから、アナトマさんに大きめの屋敷を探して貰うようにお願いしてきますね」
「皆、ガニーへのお土産も買いに行こうか」
〜〜〜〜〜
大雑把な位置関係:
<コンヴィル王国>
王都ミューコン
|
|
モージャン−−−ガニー
|
ニースコン
|
===
|
<ラーフェン王国>
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます