第248話 森の奥の屋敷2

官僚達にも状況報告して昼夜逆転の就寝をしたのであるが、起きたところで宿屋にマリユーグ・ジュリユー騎士爵たち騎士団員、クロヴォン・タルブたち魔術師団員が集まっていた。

「テルガニ男爵、この2晩のご活躍をお伺いしました。また今晩に山場がありそうなことも。それを越えると我々使節団の目的であるルグミーヌ王国の協力約束に近づくのではないでしょうか」

「そうですね。上手くアンデッドを退治できると、魔物増加という言い訳を無くせる可能性に期待しています」

「ぜひ我々もその討伐に参加させてください」

「え?護衛はどうされるのですか?それに騎馬で移動しますので……」

「では、馬に乗れない魔術師団員が護衛に残り、騎士団員のみが同行というのはいかがでしょうか」

「……わかりました。かなり危険があることもご覚悟くださいね。夕方に到着できるよう出発しますので」


ジェロたち7人はいつものように戦力としても戦馬バトルホース9頭すべてで移動し、騎士団員も5人の騎士爵と3人ずつの従士たち総勢20人がついてくる。目標の屋敷が遠目に見えたところで小休憩にする。

「敵はアンデッドであるので、活発になる前の明るい今のうちに屋敷に入るなり近づかないのですか?」

「その案もあるのですが、夜になり後ろから続々と湧いてこられても挟み撃ちになる不安もありますので、安全な場所から順次攻め入る方が良いかと」

「なるほど、かしこまりました」

参加者が増えることを踏まえて聖水も追加作成していたものを騎士団員にも配り日が落ちるのを待つ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る