第237話 ルグミーヌ王国の王城
ルグミーヌ王国の国王への謁見には、当然にラーフェン王国のモーネ王女、ヒルデリン王子、コンヴィル王国の外交官のバルナタン・ムラン伯爵とギャスタン・カルカイム子爵、そしてそれぞれの護衛であるジェロと護衛隊長のマリユーグ・ジュリユー騎士爵が臨むことになる。
ただその手前の部屋までは、モーネ王女側としてはユゲットとジャクロエ、その護衛のジェロ側としてはイドとレナルマン、コンヴィル王国の外交官側としては残りの騎士爵4人と王国魔術師団3人、そして官僚3人までが一緒に登城し待機する。
コンヴィル王国ほどではないが貴族たちも立ち並ぶ、謁見の大広間に案内され玉座の前に進み出たところで国王から声がかかる。
「これはラーフェン王国のモーネ王女、ヒルデリン王子、良くお越しくださった。またコンヴィル王国からムラン伯爵、カルカイム子爵も顔をあげてくだされ。ようこそルグミーヌ王国へ」
「ハーラルフ・イブリッツ・ルグミーヌ国王陛下、お時間を頂き感謝します。早速で申し訳ありませんが、ムスターデ帝国への対抗に協力頂けないでしょうか。我がラーフェン王国は、」
モーネ王女が発言を続けようとしたところで国王が話をさえぎる。
「あぁ、まぁそのことはな。長旅で疲れたであろう。まずは休まれるが良いだろう」
「国王陛下!」
「宰相、皆をしっかり休めるように案内するように」
「かしこまりました。どうぞ皆様、別室でお待ちください。すぐにご案内いたします」
これ以上は無理と判断し、ムラン伯爵たちなどは発言機会も無いまま、案内に従い残りの騎士爵や官僚たちも待つ部屋に引き下がる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます