第227話 使節団の顔合わせ2

「ではお互いにご存じの方もいらっしゃると思いますが、それぞれご紹介させて頂きます」

官僚が前に進み出て発言する。


「まず、ラーフェン王国のモーネ・ラーフェン王女殿下、ヒルデリン・ラーフェン王子殿下でございます」

「この度はよろしくお願いします」

ラーフェン王国の王太子が行方不明の際には気を張って傲慢な言葉使いをわざとしていたが、すっかり元の優しい口調に戻っているモーネであった。

「続いて、コンヴィル王国の外交官、正使のバルナタン・ムラン伯爵、副使のギャスタン・カルカイム子爵です」

「続いて、モーネ王女殿下、ヒルデリン王子殿下の護衛になりますジェロマン・テルガニ男爵です」

「続いて、コンヴィル王国の護衛になります。まず護衛隊長の王国騎士団のマリユーグ・ジュリユー騎士爵です。他に4人の騎士爵と王国魔術師団の3人が同行します」


この場に居る貴族当主以上のみが名前を紹介され挨拶を行った後、さらに官僚が続ける。

「この度の使節団の全容を申し上げます。

まずラーフェン王国です。王女殿下と王子殿下の馬車が1台、使用人が10人と荷物のための馬車が3台。その護衛としてテルガニ男爵と6人の従士で馬車が1台と騎馬。

続いてコンヴィル王国です。正使ムラン伯爵と使用人が5人で馬車は2台。副使カルカイム子爵と使用人が3人で馬車は1台。護衛の騎士団は騎士爵5人とそれぞれに従士が3人ずつで荷物用馬車が1台と騎馬。魔術師団は団員3人と使用人1人で馬車が1台。

そして我々官僚が3人で馬車1台。

合計、馬車が10台になります」

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