第217話 魔法指導3
引き続き詠唱の練習とし、ときどき魔力を込めさせてその際には触媒も使用するようにすると、その日のうちにレナルマン、リスチーヌが水を生成できるようになった。イドも少し霧っぽい物が出来たのでそのうちに≪水生成≫まで達成すると思われる。
「ジェロ様、これで私も魔法使いになったのですね!ありがとうございます!」
「確かに。縁のない世界のことかと思っていました」
「リスチーヌとレナルマンはもう少し他の魔法も覚えていけるかもね。たとえ初級でも他属性まで覚えられると便利だから頑張ろうね」
「「はい!」」
「他の皆、特にイドはもう少しだから行けるだろうし、他の皆も魔力操作ができるからあと少しだと思うよ。水のイメージが足りていないのかもしれないから、例えば杖を持っていない方の手を水につけながらやってみるとか、他の人の発動を何度も見るとかやってみようか」
ジェロはその日に教えながら気づいたこともメモをしながら、自身の研究ノートに色々と書き溜めたこと、そして初級魔法の辺りのことを入門書のように書きまとめることにした。せっかくできた家臣たちが自分と同じように魔法を覚えたいと言ってくれたので嬉しい限りである。
『良い感じの先生だったわよ』
『からかうなよ。まぁ俺にはもっと良い先生が居たおかげでここまで来られたのは感謝しているよ』
『あら、ならば感謝を魔力奉納で示してね』
『新しく覚えた魔法も練習したいし……』
『はぁ、仕方ないわね。私もハポリエルみたいに狩りにでも行こうかしら』
『え!横に居てくれるのが普通になったからそれは困るよ……』
『冗談よ、あなたの横にいる方が面白くて楽しいわよ』
『それはそれでどうなのか……』
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