第216話 魔法指導2
家臣になった冒険者6人に対して、魔術語の基礎から説明を始める。もちろん簡易である現代魔術である。
まず魔法の発動はいくつかの工程に分解でき、例えば≪水生成≫では
・必要となる魔力量、例えば10だけを体内から集める
・放出した魔力を水属性に変換する
・液体としての水を生成する
の大きく3つの工程がある。
これをそれぞれ魔術語で表すと「dedicare(デディカーレ)-decem(ディチャム)」「conversion(コンバールショナ)-attribute(アッテリブート)-aqua(アクア)」「aqua(アクア)-generate(ジェネラテ)」である。これにさらに効果を変化させるための修飾語や接頭語をつけることもある。
そして最後に発動のトリガーとなる「aqua(アクア)-generate(ジェネラテ)」である。
これらの魔術語を声にしたのが詠唱であり、流れを示したのが魔法陣である。
第2工程の属性を変換するところで、属性ごとの触媒を使用することで魔力の消費量をさげ効率良くすることで最終的な魔法効果、威力が増大することもある。
ここまでの話を丁寧に、場合によっては繰り返し説明したが、レナルマン以外ではリスチーヌがほぼ理解できた程度で、コンスタンは日頃の読み書きも苦手ということから早々に脱落、エヴラウル、ジョジョゼもその後に脱落、イドもギリギリなんとか最後までついて来られた、という感じであった。
そうは言っても全員が武技の習得までは体感的にも行うことが出来て魔力操作も十分であるので完全に見込みが無いわけでは無いが、中級魔法以上の習得まで行けるのは多くても2~3人と思われた。
『それでも一般の世界よりは率が高いわよ。流石に魔力操作までは習得できている中堅冒険者というところね』
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