第212話 装備更新2

他に紋章入りの馬車もアナトマ商会に注文した後は宿に戻って、買い出しなどをしていた3人とも合流する。

「私たちも正装を受け取りに行ってきますね。ついでに装備更新も見てきます」

「じゃあ俺たちも個人での買い出しに行こうか」

「そうね、ジェロ様は新しい魔法カードに夢中でしょうし」

「え!?」

「皆わかっていますよ」

『あらあら』


家臣になった6人がそれぞれ出かけた後にヴァルに話しかけられる。

『小ぶりの刀はどうするつもりだったの?』

『前世の昔の武人は大小2本の刀を腰に差していたんだよ。でもその文化が無いなら、無理にそれをして、転生を誰かに気づかれても困るからあきらめるよ』

『ふーん。それで新しい刀はどうするの?』

『依代って変えられるんだよね?ハポリエルの依代を小石から変更する話があったから』

『そうね、じゃあ私の依代はその新しい刀にするのね。はい、これで良いわよ』

『ありがとう。こっちも良い感じだね』

『で、今までの刀はどうするの?』

『こちらをハポリエルの依代にできるかな』

『ふーん、二刀流にするの?』

『あぁ、これも中二病といわれるとそれまでだけどあこがれはあるな。ま、もともと刀を戦闘で使うことはあって欲しくないから腰に二本差すだけだろうけど』

『はいはい。ハポリエルの依代もこれで良いわね』

『ジェロマン様、ヴァル様。依代を小石から、ヴァル様のお使いになられていたこの刀に変えて頂くなど光栄の至りでございます』

『ま、そんなに大事にしないで。ところで、魔物狩りでの訓練は順調?』

『は、頂いた時間を有効に活用すべく、励んでおります』

『依代の刀自体は腰に差しておくけれど、継続して遠くで訓練を頑張ってね』

『は、かしこまりました』


皆が帰ってくるまでは刀を両手に持っての練習や、新たに入手した≪氷槍≫≪氷壁≫≪岩槍≫の魔術語の学習や練習をしに、冒険者ギルドに向かうジェロであった。

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