第118話 ゴースト討伐結果

「そうか、CランクのゴーストだけでなくBランクのレイスも居たのか。ジェロにも行って貰って良かったな」

メオンがゴースト退治に向かった7人からの報告を確認している。

「皆が無事で良かった。で、Bランクのレイスは結局ジェロが1人で倒したということで良いのかな?」

「はい。ジェロさんが1人で、ゴースト複数のトドメもさしながらでしたよ」

「そうか。ジェロ、この街でBランクへの昇格手続きをして行こう」

「え?前回はモージャンではなくガニーに戻って、でしたよね」

「いや、ドナシアンさんとやり取りしたいなら止めないが」

「ここニースコンでお願いします……」


ゴーストの魔石以外にレイスの魔石も提示して証拠とし、ジェロのBランク昇格手続きが実施され、身分証明書でもある冒険者カードの素材が銀になる。

「ジェロさん、また服の中にしまうんですね」

「ジェロさんの年齢なら銀級どころか銅級でも自慢で見せる人が多いのに」

「はい、私はギルド職員が本職ですので……」

前世の軍隊や警察など階級が見た目に分かる組織もあったが、ジェロには無理だった。


『それより、ヴァルの攻撃も入っていたのに、昇格して貰って良いのかな』

『魔物使いの場合は従魔が倒した魔物も主人の手柄よね。ね、契約主のジェロ様?』

『からかうなよ。まぁそういうものか』


『上位アンデッドって、魔法か魔法武器か銀の武器でないとダメージが与えられない、で良いのだよね?』

『まぁ正しいけれど、その銀って魔銀、ミスリルのことよ。下手な魔法武器より高いわよ』

『そうか、単なる銀じゃなかったんだな。前世の物語もそういう意味だったのかな。ところでヴァルが依代になったこの日本刀は魔法武器、魔剣だよね』

『素振りと魔石の取り出し以外に使ってくれていないけど、そうよ。その気になったらレイスに対しても振るってね』

『いや、近づくのは怖いから、遠隔攻撃の魔法のままで頑張ってみる』


帰還処理が落ち着いたところで、聖水と≪浄化≫のお陰で討伐できたと、神殿と孤児院に手土産を持ってお礼に行くジェロであった。

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