4章 日本に帰りたい勇者、カヨ

94話 アニーと約束のセッ◯ス

「絶対に日本に帰っても、アナタに会いに行かないんだから」とカヨは言った。

 彼女は日本に帰るのだ。

 カヨは俺の頬にキスをした。

 そして彼女は微笑んだ。世界で一番美しい笑顔だった。

「バイバイ」と彼女が言った。



■■■■



 愛が赤ちゃんを産んだことで宮本家には空前の赤ちゃんブームがやって来た。チェルシーはニャンニャン言葉で赤ちゃんに喋りかけ、バランも赤ちゃんにメロメロで、すごい笑顔で赤ちゃんを見つめている。

 メイドさん達も手が空いた人は赤ちゃんを見に来るし、俺だっていつも赤ちゃんのことを考えている。

 それになによりアニーとナナナの赤ちゃんがほしい熱が凄かった。


 そんな空前の赤ちゃんブームにアニーの16歳の誕生日がやって来た。

 16歳の誕生日というのは、あの約束をした年齢である。

 あの約束っていうのは、赤ちゃんを作る行為をする約束である。

 誕生日パーティーがあった日の夜。

 俺はアニーを自室で待っていた。


 今からアニーが来て、あんなことやこんなことをする、と妄想しただけでソワソワして、部屋を右往左往うおうさおうした。


 何度もイチャイチャしてきたけど、アニーとそういう行為をするのは初めてである。

 それに彼女は初体験なのだ。処女を貰うのは緊張する。


 コンコン、と部屋がノックされた。


 俺は慌ててベッドの縁に座り、必死に落ち着いていた顔を作る。大人の余裕を演出しているのである。

 心臓はバクバクである。


「どうぞ」

 と俺が言う。


 アニーがピンクのシルクのパジャマを着て、部屋に入って来た。


 手には見覚えがある器具を持っていた。去年ミナミからの誕生日プレゼントで貰っていた拘束器具である。

 何をするために持って来たんだろう?


 アニーは俺を見て、クスリと笑った。

 心臓のバクバク音を彼女に聞かれていることに気づいた。


 彼女は扉の鍵を閉めた。

 そしてアニーは何も言わずに俺の隣に座った。


「緊張してますか?」

 と彼女が尋ねた。


「してないよ」と俺が言う。


 彼女が耳をピクピクと動かした。

 アニーが微笑む。その微笑みは16歳と思えないぐらい大人っぽかった。


「心臓の音を聞かないで」と俺が言う。


 クスクス、と彼女が笑った。


 歳を取っても緊張することはあるのだ。


「今日16歳になりました」

 と彼女が言った。


「知ってるよ」

 と俺が言う。


「約束覚えてますか?」

 とアニーが色っぽく尋ねた。


 彼女は大人の魅了を手に入れていた。

 どこで、そんなモノを手に入れたんだよ。

 あのボロボロの奴隷少女は、もういない。


「覚えてます」と俺は思わず、敬語を使ってしまう。


 アニーからシャンプーの匂いがした。

 シルクのパジャマはワンピースで、スカートから彼女の白い太ももが見えていた。

 

 この太ももはワイのモノになるんや←なぜかエッチなことを考えている時って関西弁になってしまう。

 太ももを指で触れたい。なんだったら舐めたい。


 俺が太ももを見ていることにアニーが気づいて足を組んだ。


 俺はゴクンと唾を飲んだ。


「小次郎様のエッチ」

 とアニーが言う。


「すまん」と俺が謝る。


 彼女がクスクスと笑う。


「いいんですよ」とアニーが言った。

「だって私は小次郎様のモノなんですから」


 鼻血が出そう。

 アニーは俺のモノ。


「小次郎様は何がしたいんですか?」


 太もも、太ももが舐めたいです。←本気で答えると気持ち悪いオジサンになってしまいそう。

 必死に欲望を我慢した。

 大人の余裕を見せなくちゃ。


「アニーは何がしてほしい?」と逆に俺は尋ねた。


 尋ねたところで俺はハッとした。アニーは交渉上手なのである。自分の要望を相手に叶えさせるのが上手なのだ。

 全てアニーの手の平で踊らされているのではないか?


「私はキスしてほしいです」

 と彼女が言った。


 アニーの唇が、少しだけ開いた。


「はい」と俺は頷く。


 そして俺は彼女にキスをした。

 柔らかいモノ同士が絡み合うような大人のキスである。


 キスをしながら太ももを触らせていただきました。ありがとうございます。出来立てのお餅を触っているような、すごい柔らかい感触。

 太ももの付け根の辺りまで触らせていただきました。ありがとうございます。


「それじゃあ次は」と彼女が言った。「耳を舐めてください」


 アニーは次の要望をしてきた。

 そして彼女は黒髪をかき上げ、俺に耳を差し出した。


 フィギアのような美しい耳。

 

 美味しそう、と思った。実際に食べたい、とかそういうことじゃなく、エッチな意味で美味しそうだと思った。


「フー」と俺は息を吹きかける。


「いっぱい舐めてくださいね」

 とアニーが言った。


 俺は彼女の耳を舐めた。

 耳たぶから舐めて、耳の曲線をなぞるように舐めて、耳の小さな穴をほじるように舐めた。

 彼女がもぞもぞと動く。

 ベッドのシーツをギュッと握りしめた。


「もっと穴の奥まで舐めてください」

 と彼女の要望。


 アニーが満足するまで、俺は舐めた。

 ちょっとだけ舌が疲れた。


「それじゃあ反対側もお願いします」と彼女が言って、次は反対の耳を差し出してきた。


 ちょっと舌が疲れたので休憩していると、

「舐めたくないんですか? もう一生舐めさせませんよ」とアニーが言ってくる。


「舐めたいです」と俺は答えるしかなかった。


「もっと奥までお願いします」

 とアニーがベッドのシーツをギュッと握って言う。


 彼女の要望を俺は必死に答える。


 もう俺はアニーの手の平の上で踊らされているだけだった。


「それじゃあコッチに来てください」とアニーは言って、四つん這いでハイハイしながらベッドの中心に行った。


 俺は彼女のお尻を追いかけるように、アニーに付いて行った。


「それじゃあ」と彼女が言った。

 アニーは寝たままバンザーイの状態になる。

「ココを舐めてください」


 そう言って彼女が指差したのは、ツルンとしたワキだった。


 俺は彼女に体重をかけないように、彼女の上に乗った。


 二の腕あたりから舐めてワキに進んでいく。

 きめ細かい肌の感触。

 ワキまで辿り着くと、彼女は足をジタバタと動かした。


「クスぐったい?」と俺は尋ねた。


 彼女は顔を真っ赤にさせていた。


「もっと舐めてください」


 はい、と俺は心の中で呟き、彼女が満足するまで頑張る。

 アニーの足はジタバタと動いていた。


「反対もお願いします」とアニーが言う。

 反対も同じように、俺は舐めた。


「小次郎様」とアニーが言った。

「私は小次郎様のモノです。私の体の全てを味わってください」


 アニーはパジャマを脱いだ。


 もう舌は疲れていたけど、大好きな女の子が舐められたがっているのだから俺は頑張った。

 胸、お腹、背中、太もも、足の裏、そしてお尻。

 彼女の部位は全て美しく、全て美味しかった。



「アニー、可愛いよ」

 と俺が言う。

「はい」と彼女が答える。

「愛してるよ」と俺は言って彼女にキスをする。

「私もです」

 とアニーが言った。


「それじゃあ」とアニーが言った。

「次は小次郎様の番です」


 アニーは俺の腕に拘束器具を付けた。


「コレは?」と俺は尋ねた。

 

「去年ミナミ様から貰ったプレゼントです。壊さないでくださいよ」

 とアニーが言う。


 彼女は俺の足にも拘束器具を付けた。


 なにをするんだよ?


 アニーが俺の上に跨り、

「お返しをしてあげますね」

 と耳元で囁いた。


 彼女の柔らかい部分が俺の耳をなぞる。

 クスぐったい。

 逃げようにも逃げれなかった。

 拘束器具を壊してしまう。コレはミナミから貰った大切なプレゼントなのだ。

 彼女の息が俺の鼓膜を揺さぶる。

 彼女の小さい舌が、俺の耳の中に入ってきた。


「いっぱい子作りしましょうね」

 と彼女が俺の耳元で囁いた。


 その日、俺は初めて彼女の中に入ることになった。

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