第2話
親友の沢山四郎でさえ、ターゲットとした過去を持つベテラン暗殺者の僕は、仕事が終わると毎回のように次の任務を最後に引退しようと思っていた。
それから15年、汚職に手を染めた政治家の隅清助という人物の暗殺をする仕事を引き受け、暗殺の決行日が来るが、隅は他の暗殺者に殺害されてしまう。その暗殺者、蘇我民子は警察に捕まったが、パトカーの中で手際よく手錠を外して、暴れて脱走。続いて僕に追い詰められるも、謎の存在として消えてしまった。そして僕は新たな任務を受け、若い女性ハッカーである千代子の暗殺に向かうが、またしても民子とかち合ったあげく、彼女を殺すことができず、共に逃亡する道を選ぶ。
組織は僕と千代子を殺し、そして千代子の持つ極秘データのUSBを回収するため、僕に対抗意識を燃やす民子を差し向けた。追われる身となった僕と千代子はUSBを取引材料に組織から自由と大金を勝ち取ろうと考え、お互いの機転で何度か危機を切り抜ける。
さらに一計を案じた僕は、かつて親友を暗殺した釧路へと逃れる。無事大金を得たふたりの前に、予想通りに民子の襲撃があったものの、ふたりの連携の前に民子は倒れる。安堵するふたりの前に、直々に暗殺組織のボスが現れる。
その正体は僕が手に掛けたはずの親友、沢山であった。しかし、死んだと思われていた民子と僕との連携により彼は倒され、共闘した民子も僕は容赦なく射殺した。僕と千代子は釧路の陽光の中、希望をもって旅立つのだった。
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