第39話 心地の良い場所

お湯がある。

お湯があり、そこは大きな風呂である。

光は、服をバッと、脱ぐ。

七は、あわてる。

「光さん!?」

光は、風呂に入る。

「お風呂気持ちいい、ここね。ケガも治るんだよ」

七は、足だけ浸かる。

「気持ちいい………です」

お湯が温かい。

七は、フニャリとしていると、光が近づいてくる。

「光さん…あの、ケガは大丈夫ですか?」

「治るんだよーここならー。えへへえ気持ちいい……」

「光さん………ばかり戦わせてしまってすみません…」

「ううん、いいの。見てて。私の戦い方」

「見ても、うまく……私は」

七の足へ光はふれる。

「!光さん?」

「七の足綺麗……綺麗だね」

「きれい、ですか?」

七の足をついっと指を滑らす。

「きれいー。いいなー。あしー」

「………くすぐったいです」

「足、くすぐったい?」

「くすぐったいです………」

光はニコーッとする。

「なら、こちょこちょを!」

七は手を前に出す。

「や、やめてほしいです」

光は。

「むーっ。やめるー。ねね、七お姉ちゃん。タオルちょーだい」

「タオルですか?」

七は、タオルを持つと光へ渡す。

「ありがとー七お姉ちゃん」

光はお湯から出ると、肌をさらす。

タオルで拭いていく。

七は後ろを向く。

「光さん……早く服着てください!」

光はようやく服を着ていく。

「きるきるー。今すぐ着るー」

「は、早くしてください!」

七は、早口。

「いいよー」

七は安心して振り向く。

「よかったです……」

光はまだ、服を着れてない。

何かうまく着れてない。

「もごごもご、もご、もご」

七は苦しそうにしてる光の服を直す。

「大丈夫ですか!?」

「もごもごもごもご」

「大丈夫じゃないです!?」

七は焦って、直す。

光は。空気を吸う。

「すあー。空気いいー」

「大丈夫ですね」

「ぷはー。空気おいしい」

七は、つい、かわいくて抱きしめてしまう。

「光さん!かわいいです!」

光は抱きしめられて苦しそうだ。

「むにう……」

「かわいいです……光さん」

七は抱きしめ、癒されていた。

「かわいい…………」

「七お姉ちゃんー」 

光は七の餅のような頬を伸ばす。

「なにふるんでふか」

「餅ー。おいしそう。かしかししたい」

「かしかしって」

光は口を開け、七の頬に近づく。

あーんと。開ける。

「ま、待ってください!光さん私は食べられません!です!光さん!」

光の力が強くて離せない。

とりあえず肩をかじってくる。

「七お姉ちゃん……かしかし」

「光さん!服の上からかまなくても…」

「かしかししたいから!」

「かしかしって何なんですか!?」

七は困惑している。



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