第33話 望んだ代償

「ここ、は……………」

七は、手を伸ばす。

暗闇の中。 

望んだ

望んだ

望んだから代償がある。

七は今暗い場所に一人。


優衣と七は、道にいた。

そこでドンッと背中を押された。

優衣は一言。

「七様。生きて帰ってきてください」

それ以上は説明されない。


七は、落ちていく。

「優衣さん!?」

七は落ちて、落ちて、落ちていく。

七は地面にフワリと落ちる。


「ここは?」


大きな巨木が絡まる壁。

天井は白く、緑の光が飛んでいる。

奥まで続く。

この場所。

七は、一人でポツンとしていた。

膝をつける。

「私はどうしたら………」

下を向く。

「私は…………」

七は立ち上がる。

代償、な気がした。

「代償……………」

七は歩きだす。

そうすると、針の腕を持つモンスターが歩いてくる。

七はすぐに近くの柱に隠れる。

「…………」

モンスターは何体もいて、ウロウロする。

怖さがある。

七は自分の口を覆う。


「七はどこだあ!?」


声がした。

七は、柱からのぞくと。

星が四角い刃を手に持つと、モンスターをたたっ切る。

「七ー!?どこだ!?」

星が呼んでいる。

七は出てくる。

「あ、あの……」

「いたか」

星は七の元へ来る。

「ここで、ゴールするんだ。」

七は質問する。

「ゴールする?」

「このモンスターまみれの場所をクリア出来ればこの望んだ世界を続行できる。を説明するために来ただけだ」

「そ、そうなんですか」

星はニコッとする。

「じゃあ、頑張れ。七」




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