第30話 光はルルが大好き
光はハッとする。
「来ちゃった」
光は七の手を掴む。
「行くよ、七お姉ちゃん」
「あ、はい」
外灯が並ぶ場所。
そこにあるのは。
美しい光だ。
七色の光がなぜかあふれる。
前と違う。
「ここは?」
光は言う。
「あ、あれはねっ。七色モンスターだよ」
「何ですか?それは」
「七色のモンスターはね、んーとボスみたいなものかな」
「ゲームボス?」
「わかるのっ?」
「ゲームの最後に現れるんです。えーと、ゲームってしたことありますか?」
「分かるよっ私育てるの好き」
「育てるの好きなんですか?」
「うんっ!一緒にやろー」
「え、いいんですか?」
七はニコリとする。
「はい。分かりました」
光は七の手をつないで、外灯の場所へと進む。
そこでは七色のモンスターはグルグルと回り、光を放出する。
その光は飛びかい、光と七を狙う。
光は前へと出ると結晶を現し、飛ばす。
七色のモンスターは軽く避けていく。
結晶を飛ばす。
七色モンスターは光へぶつかってくる。
光は後ろへと飛ばされる。
「光さん!」
そこへ、七も青色の鎖が現れる。
そして、腕を締め付けるとパキンと割れる。
その手で七色のモンスターへ触れてみるが、効かない。
「え」
七色モンスターはグルグルと回り、光を放出すると、七に当たる。
「………っ!」
七は地面に倒れる。
「う………………」
痛みがある。
立てない。
七色のモンスターは七へとにじり寄る。
七は、動けない。
そこへ、結晶が飛んでくる。
七は倒れたまま見た。
光は黒の透明感のあるドレス姿でニコリとする。
「七お姉ちゃんを倒そうとしたよねえ?なら、こっちもやっちゃっていいよねえええ?」
光は結晶を飛ばす。
七色のモンスターは避けていく。
「避けるの?そう?なら」
光は結晶たちを上へと集める。
結晶が巨大化していく。
「的が大きいならあ、やれるよね?」
七色モンスターへ、結晶は当てられた。
が、まだ立つ。
そこへ、ルルは。
腕を上げると思いきり振る。
ルルの腕の威力はかなり強く硬い。
だから、七色のモンスターはピシッとひび割れていく。
ガラガラと崩れていった。
「やったあ!ルルお姉ちゃん!やったよ!」
ルルに抱きつく光。
七は、静かに起き上がる。
何も出来ずに終わってしまい、七は、二人から離れ外灯の奥へと進んでしまう。
「ルルお姉ちゃんありがとう!強いでしょー。七お姉ちゃん」
七がいない。
「あれ?七お姉ちゃん?帰ったの?あれ?七お姉ちゃん!?」
ルルは奥へと歩き始める。
「ルルお姉ちゃん。どこ行くの?」
光はついていく。
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