第28話 光は甘えたい

光は部屋の中で体を丸める。

その隣にはルルが眠る。

ルルは部屋におさまる程の大きさ。

「星お姉ちゃんは私が嫌い。でも、優衣お姉ちゃん、七お姉ちゃんは私のこと好き、好き」

七は、眠るルルを起こす。

ルルは素直に起きる。

「ルルお姉ちゃん。行こ」

光はルルと共に部屋を出る。

光はニコニコとして歩く。

外は広場があり、噴水がある。

他にも店が出ていて、多くの甘いスイーツが置かれてる。

「わあ!何食べようかな?」

アイスを食べていく。

「おいしーい」

ルルは食べず静かに光を見つめる。

次にクレープを食べる。

「んむんむ……おいしい、でも……ルルお姉ちゃんはいるけど、他にもほしいなあ」

七はというと、一人で歩いてた。

「七お姉ちゃんだー!」

七を見つけると光は七に抱きつく。

「七お姉ちゃん!一緒にまた食べよー」

「え、はい?」

七は椅子に座らせられる。

ルルは静かにしてる。

光はクレープを七に近づける。

「わあ!クレープですか?おいしそうです」

「あーんして」

前も同じことをしたような。

「はい………おいしいですね」 

光は自分の顔を指差して七へ教える。

「七お姉ちゃんついてるよ」

七は、クリームを自分でペロリとなめる。

「ありがとうございます」

光は七へお願いする。

「七お姉ちゃん。私のこと甘やかしてほしいの!」

「甘やかすんですか?」

「甘えたい、ほめられたい、甘やかされたい……ねー。七お姉ちゃん」

「はい」

「私を甘やかして」

七はとりあえずうなずく。

「分かりました……」

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