第26話 星

星はしっかりしている。

自分のことは自分で決める。

自分のことが自分で決められない奴は嫌い。

星はここで生まれ、ここで戦うこと。

聞かされたが自分で決めた。

自分で決めてきた。

だから、ここにいることは、自分で決めた。

自分の意思で決めた。

だから、決められない奴は嫌い。

例えば。

遠くに優衣と七が見える。

七は、自分で決められないように思える。

一応聞いてみる。

「七」

七は驚く。

「は、はい!えと、星さん?」

「あんたって自分のこと自分で決められる?」

七は、顔を歪ませる。

「私は…………」

「出来ないって顔だな」

「その通りです………」

星はイラッとして、七へ四角い刃を向ける。

「覚悟も決めるも出来ねえくせにここにいるのか?」

優衣は後ろへ下がる。

七は、うつむく。

「私は………」

「なあ。七。それがねーなら、ここで死んでおけよ」

星は思いきり四角い刃を前へと押し出す。

七は、避けられず顔を覆うが青色の鎖が現れ、七を守る。

七は驚く。

「私の力……………?」

星は四角い刃を何度も突く動きをする。

七へは直で当たらない。

守られている。

「あなたは……」

星は一度下がると、嫌みを言う。

「力任せかよ?自分は戦わないのか?」

「私は……」

星はもう一度四角い刃を上げる。

そこへ優衣がくる。

四角い刃を白棘の紋様で止める。

「もういいよね?星様」

「あ?邪魔するな。優衣」

「もういいと思う。星様」

七は、鎖を手に持つ。

「あなたは……ありがとう……」

鎖は彼女の腕に巻きつく。

星は舌打ちをして、四角い刃を鞘におさめる。

「ちっ」

優衣は笑う。

「星様は意外と下がるね」

「下がるわよ。あんたとやりあうってのもいいけどね」

「私はやだな。星様」

星はどこかへ行ってしまう。

優衣は七へと言う。

「七様。強くならないとね」

「はい…………」

七は、自信ないように答えた。

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