第12話 始めましょう 戦いを

愛空街 

多くの外灯が並んでいる。

そこへと優衣は入る。

七のことは一歩手前で待ってもらう。

「あの…優衣さん」

「七様はそこで見ていて」

優衣は踏み出すと走りだす。

七は不安そうに見つめる。

優衣は白棘の紋様を手に現すと向かってくるモンスターを突き刺す。

その後ろから他のモンスターは針を向けてくる。

七は、「後ろ…!」というが、優衣は焦らずに後ろ蹴りを入れる。

「危ないな、そんなに壊したいの?ここも、私たちも」

七は静かにしてる。

後ろ蹴りをしたモンスターは七の目の前にぶつかってくる。

七はビクリとする。

「あ…こんなのと戦うの……」

優衣はニタリとする。

「望む世界を手にしたいなら代償ってね。七様」

優衣は代償と言う。

七は、ビクリとする。

「代償………ですか……」

優衣は現れるモンスターは全て倒していく。

踏み出し、回転して蹴りを入れて、力で倒す。

繰り返す。

七は、戦う彼女の姿に静かにする。

「戦わないといけないんですね」

優衣は全て倒し終わると戻る。

七は、戻ってきた優衣へ静かに言う。

「あの…………お疲れ様です……戦うの……大変ですよね…あ、すみません、大変さとか分からないのに」

「ううん、いいんだよ。七様も戦うんだから」

「私はまだ力が…」

優衣はニコリとする。

「分かるよ。一応身を守るためだから。危ないなと思ったら力が出てくる」

「そういうものですか?」

「うん、そういうもの。七様」

「はい……………」


光は見つめる。

「七お姉ちゃん。七お姉ちゃん。優衣お姉ちゃん」

光は七たちの元へ向かう。

「七お姉ちゃん。優衣お姉ちゃん。」二人の手を握る。

「私のことほめて、ほめて」

優衣は光の頭を撫でる。

「光様はいい子ですね」

「うん、うん。ほめてほめて。七お姉ちゃんも」

七も、ニコッとする。

「あ…はい。かわいいですね。光さん」

「わーい。」

光は二人の手をつなぐと連れて行く。

優衣は質問する。

「どこへ行くの?光様」

「あのね、あのね、一緒にパフェ食べよう。優衣お姉ちゃん。七お姉ちゃん。」

優衣は笑顔で答える。

「はい。光様」

七は、手を強く握られる。

「あのね、七お姉ちゃん。あーんしてあげる。あーんもしてね」

「え…いいんですか!?」

「うん、うん、七お姉ちゃんならいいの。優衣お姉ちゃんはいっぱいしてくれたから」

「そうなんですか…優衣さんは面倒見がいいんですね」

「そんなことないよ?私面倒見よくないし」

光はニコッとする。

「うん、優衣お姉ちゃん優しいの。とーっても甘やかしてくれるの」

「へえ…やっぱり面倒見がいいんですね」

優衣は恥ずかしそうにする。

「よくないから!」

七を光は見ると笑う。

「優衣お姉ちゃんは優しいんだよ。大好き」

七は光のかわいらしい姿にいやされていた。

かわいい。

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