第305話 解放
【于吉side】
正直、悔しいですが、彼女なら南華老仙さまのことを何とかしてくれそうな気がしたのです。
「南華老仙の所まで案内してください。
大江戸大学病院に入院させてから、対処を考えましょう 」
優しく微笑みを浮かべる
神も仏も信じない私ですが、
彼女が彼女の母親に電話した後に、ニッコリと笑いながら、
「中国のスーパーコンピューター始皇帝に閉じ込められている南華老仙の件は、わたしの母が責任を持って対処してくださるそうです。
わたしの母は優秀だから安心してくださいね 」
明日菜さん……貴女は女神さまですか !?
「鬼なのじゃ ! 」
声のした方を見ると、嵐くんと少女が正座をしていますね。
少女の方は涙目で抗議し始めました。
「妾は、嵐お兄ちゃんとロッキーに巻き込まれただけなのじゃ !
素直で可憐な美少女の妾に屈強な男の子二人に逆らえるはずが無いのじゃ ! 」
話しだけを聞けば確かに
その証拠に少女の隣で正座している嵐くんは、ジト目で彼女を見ています。
明日菜さんや英里香さんも嵐くんと同じように、ジト目で見ていることから、少女の言葉が信用出来ないことが推測されます。
「でっ ! その肝心のロッキーは何処に行ったのよ ? 」
英里香さんが視線だけで殺せそうな険しい目付きをしています。
美少女の怒っている姿に背中が、ゾクゾクしますね。
「ドSがドMに目覚めたのか、難儀な奴め ! 」
左慈が失礼なことを言っていますが、相手にするのも面倒なので、スルーすることにします。
「左慈。 嵐くんにフラれたからと言って、八つ当たりをしないでくれますか !?
今、目の前に愛しの嵐くんが居るのですから、
嵐くんが左慈を見て引いています。
「于吉……やっぱり一度、死んどくか !? 」
左慈が殺気を放ちますが、
「由利凛。 この二人のコントは、どうでも良いから話しなさい ! 」
私たちを恐れずに斬って捨てる英里香さんも素晴らしいですねぇ~。
「ロッキーは、海ホタルを通って神奈川県に向かったのじゃ。
『ラーメン大好きロッキーくん』なのじゃ ! 」
「ロキ……ロッキーは相変わらず、好き勝手してるわね。
ラーメンにハマっている内は平和だから良いけど……」
※作者より
たびたびスミマセンが、体調を崩して風邪を引きました。
休養を優先する為に、次回の更新は未定です。
申し訳ありませんが、よろしくお願いします🙇
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