第298話 アザゼルと女神たちの邂逅 ?
【アザゼルside】
「ごっ 誤解だ !
今、俺の目の前に三女神がたたずんでいる。
知恵と闘いの女神アテナ(明日菜)
不和と争いの女神エリス(英里香)
愛の女神で海王神ポセイドンの孫 パラス
バリバリの戦闘狂、武闘派ばかりが俺を睨んでいる。
軍神ちゃんこと
それ、俺が悪いのか ?
しかし、怒れる女神に理屈は通用しない。
特に女神アテナは沢山の逸話があるからなぁ~。
絶対に怒らせてはダメなタイプだ。
ギリシャ神話の神々も頭のおかしいヤバそうな奴ばかりだからな。
「なにか勘違いしているようだけど、わたしたちは
蛍先生……ガブリエルのことはアナタに任せるから、
約束しましたよ、アザゼル」
女神アテナが、ニッコリ笑いながら言う。
逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ !
この女神は相手を
「わかった、確約は出来ないが出来るだけ努力しよう 」
これが俺に出来る精一杯の返事だった。
仮にコイツら三女神に勝ってもオリュンポスの神々、天空神ゼウスや海王神ポセイドン、冥王神ハーデスを相手にするなんて無謀を通り越して、単なるバカとしか言いようがない。
「軍神ちゃん……嵐のことは
女神時代でも人間の世界でも兄妹に成っているからな。
神時代は女神アテナと軍神アレスは戦っているから、仲が悪いと高を括っていたのだか、人間としては仲の良い兄妹らしい。
三女神とも俺の質問に肩をすくめて、
「嵐お兄さまを慰めようと、星華や秋穂たちが来てるから大丈夫でしょう 」
「嵐お兄さまは、他の女神には人気があったからねぇ~。
殺戮と狂乱を司る神とは言われたけど、女子供には手を上げなかったのも要因なんでしょうけど 」
「嵐
妹神、アテナ、エリス、パラスの評価はドライだ。
テポ テポ テポ テポ テポ テポ
「あら、ユリリン。 嵐お兄さまは、どうだった ?」
女神エリスが
「大丈夫じゃろ、星華ちゃんや秋穂ちゃん。
姫子ちゃんにチヤホヤされて、鼻の下が伸びていたのじゃ !
妾だって心配してあげたのに、差別なのじゃ !」
「まあまあ、もともと
そこが良いところでもあるでしょうけどね 」
女神エリスが、ヤレヤレと肩をすくめた。
そして俺をジロッと見ながら俺の前に荷物を置くと、
「
対価としては不満かも知れないけど、また食料を届けてあげるから約束は守りなさいよ、アザゼル 」
「いいのかよ、悪魔相手に女神さまがよ ?」
「いいのよ。 わたしたちは、どこかの
まあ、わたしも『邪神エリス』と言われるくらいだから、気にしなくてよいわよ」
やっぱり、
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