第262話 アザセルさんの憂鬱
【アザゼルside】
クッ クッ クッ、
その顔を見たさに中国の導師を無理やりに生徒にして編入させたかいがあると云うものだ。
ただ、 俺たちより邪悪に笑っている
ウチのルシファーと同じタイプで、聖でも邪でも、自分が一番面白そうな方を優先する自由で迷惑な奴だな。
そして、一番厄介なのが、隣に居る潮来由利子先生だ。
なにせ、女神を三柱も産んでいるから、聖母マリアを越えている上に日本神話の
その魂を巡って、俺たち悪魔と日本神話、ギリシャ神話、北欧神話、インド神話の神々がスカウトしようと待ち構えている。
聖書の神は、何を考えているか分からんがな。
今、動いた気配がしなかったぞ。
やべぇなぁ~、生身の人間でコレかよ !
そして本当はサキュバスも転校させようとしたんだか、
誰だよ、『アフロディーテはお花畑だから無視しても大丈夫だ !』なんて言ったのは…………俺だったわ。
嫉妬心をあおって悪魔落ちにすることも考えたが、グレモリーみたいな面倒な悪魔に成る可能性があるからやめた。
♟♞♝♜♛♚
自分の部屋に帰って来てから、給食の残りをツマミに一杯を呑んでいたら、
「人間界に来て、随分と甘く成ったをじゃないか、アザセル !」
「コカビエル !」
来やがったか、戦闘狂め。
「ギリシャ神話だろうが、日本神話だろうが、戦争で叩きのめせば良いだけの話しだろう。
なんなら、わたしがカタをつけてやろうか ? 」
「勝手なことをするな、コカビエル。
今は神々とは休戦協定をしているだろうが !」
「そんなもの律儀に守る必要も無いだろう。
さっさと
「……もう一度言う。 勝手なことをするな !
なんなら、俺が相手をしてやろうか 」
「 ……わかった、しばらくは大人しくしてやろう。
だが、そんなには待てないぞ、アザセル 」
そう言い残して通信が切れた。
たくぅ、導師の問題が解決したかと思えば、次から次へと問題が起こりやがる。
だから嫌だったんだ、管理職なんて !
魔界に帰ったらルシファーやサタンに文句を言ってやる。
この時の俺は酔っていたけともあり失念していた。
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