第249話 女神たちの攻防
【由利凛side】
妾と
そこでは、キーボードを光速で叩きながら、スタッフに指示している大江戸勇気こと、知恵の女神メティスが居た。
人間、明日菜ちゃんの母親である勇気おばさん。
そして女神アテナの母親である女神メティス。
しばらく妾たちは伝説の知恵の女神の仕事に見惚れていたのじゃ。
案内してくれた大江戸グループの若い女性スタッフが説明を始めた
「今、世界中のスーパーコンピューターが、何処かのハッカー集団の攻撃を受けているのよ。
すでに中国のスーパーコンピューター『始皇帝』はハッカー集団の手に落ちてしまったわ。
日本のスーパーコンピューター『オモイカネ』は勇気副社長のお陰と『オモイカネ』のファイヤーウォールの力で防いでいるけど、アメリカやヨーロッパのスーパーコンピューターは、ジリ貧だと情報が入っているの。
申し訳ないけど、しばらくは勇気副社長は家に帰れない状況が続くと思うけど許してね 」
妾たちは頷いたけど、明日菜ちゃんは寂しがるだろうな。
「まったく、
せっかく親切心で誘ったのに断わるなんて、融通が効かないんだから、もう ! 」
母神である女神ヘラには甘えさせてもらえなかったエリスちゃんは、人間に転生した時に一番喜んでいたのは、人間 英里香の母親である大江戸
だからこそ、意地っ張りな明日菜ちゃんに腹を立てているのじゃろう。
女神アテナは甘えたくても、アテナちゃんが誕生した時にはゼウス様に飲み込まれた後だったから甘えるどころか、会うことも叶わなかったからシンパシーを感じていたのじゃろう。
しかし妾は別のことに腹を立てていたのじゃ。
明日菜ちゃんと勇気おばさんのことは、時間が解決すると思っていたのに、腹黒メガネと脳筋道士のせいで台無しにされたのだから。
だからこそ、明日菜ちゃんとパラスちゃんに教えてあげたのじゃ。
腹黒メガネは、妾たちの策に気が付いているだろうことを。
こっそり、青春の女神ヘーベーちゃんを、昭和の青春ドラマのDVDをプレゼントして買収して、
女神ヘラの眷属を借りることを。
なのに、来たのは…………筋肉ダルマだったのは、お義母さんは何を考えているのじゃろうか?
ヘーベーちゃんは、旦那様が来たことに喜んでいたのじゃが、もしかしたらヘラお義母さんは厄介払いしたかっただけなのじゃろうか ?
二柱の半神と女神は妾に感謝して、腹黒メガネたちの隠れ家と本拠地を見付けることを快諾してくれたから妾の策は成功したのじゃろうか、不安じゃ……
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