第240話 トトカルチョと自動人形《オートマタ》
【
ヤベェーのです。
絶対にアレスお兄さまにはバレてはいけないのです。
人間、大江戸嵐に転生したアレスお兄さまの相手、つまり結婚する女性が誰に成るか、オリュンポスの神々でトトカルチョをしているです。
ちなみに
竜ヶ崎陽野芽 100.0
竜ヶ崎星奈 100.0
竜ヶ崎蛍 50.0
ベル《AI》 1000.0
ど本命のアフロディーテに人気が集中して、後は穴狙いを神々が人間に賭けているです。
実につまらない賭け方なのです。
どうせなら、ここは大穴を狙い幼女を推すのです。
ただ、間違っても天照皇大神さまを賭けの対象にしてはダメなのです。
日本神話の八百万の神々にバレたら、考えるだけでも恐ろしいのです。
私とエイレイテュイアは、陽野芽と星奈を本命にして、後は人間の女の子に流して買っているのです。
だから、オリュンポスの神々にバレないように上手くアレスお兄さまを誘導するのです。
わざとらしくアフロディーテとのことで、アレスお兄さまをかかっているのでアフロディーテへ気持ちを傾けさせないですね
。
からかい上手のヘーベーさんにかかれば、アレスお兄さまを誘導するなんて分けないのです。
ガラ ガラ ガラ ガラ !
ヘパイストスお兄さまの工房の扉が開き、中から誰か出てきたですね。
「わぁー ! ありがとう、巧。
そして、みんな !
これで、ボクも受肉したから、嵐と一緒に居られるんだね! 」
あれは……人間じゃ無い…… まさか !
カタ カタ カタ カタ カタ !
まさか、ヘルメスお兄さまが賭けた超大穴の……
タブレット端末に載っていた賭け率の数字が変化し始めていた。
♟♞♝♜♛♚
【嵐side】
アツイ、暑すぎる !
神時代には感じなかったが、人間に成ってからは熱さ寒さが
家にあるアイスは、妹たちに食い尽くされたので、
家を出る時に、楓母さんから皆の分のアイスも頼まれたので、クーラー機能のついた大型トートバッグに凍らせたアイスノンを入れている。
今日のターゲットは徳用アイスの詰め合わせだ。
「あっ! にーにー、発見!」
「本当だ、お兄ちゃん!」
二人の幼女が駆け寄って来て飛び付いてきた。
ボッフ ボッフ !
陽野芽と星奈だ。
「おいおい、おまえ達だけか ?」
幼女が二人だけでお出かけしているのが心配して聞いてみると、
「わたしも居るよ、嵐くん ♪ 」
「蛍 ……先生 」
やっぱり、俺の運命の赤い糸は……
ボッフ !
「あらし、嵐 ! ボク、ついに受肉したから、ずっと一緒に居られるよ! 」
人間サイズに成ったベルが俺に抱きつきながら涙を浮かべながら、ニッコリ笑いながら抱きついていた。
「ヒューヒュー、モテモテだね、嵐くん ♪
だけど、学生らしい清い交際をするんだよ 」
蛍は、陽野芽と星奈を連れて行ってしまった。
誤解だ、勘違いだ !
ニッコリ笑いながら離さない、ベル。
あしたはきっと なんとかなるのか ?
あしたは どっちだ !
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