第221話 合コン ②
【嵐side】
「なんですとぉー !
蛍が合コンをするって本当なのかよ、ベル ! 」
「うん、この耳で聞いたんだから間違いないよ、嵐 」
久しぶりにゲームでの相棒である
「クリスこと蛍が、
クソゥ、あのオバタリアン三人組かよ !
一応、こけるの奴に出会い陰陽師の存在を知ってから怪しい奴が居ないか、妹たちと協力して
人間に化けた妖怪や異世界帰りの勇者とか、何処のラノベだよ !
その上、ベルの追加情報で教室は蜂の巣を突付いたように大騒ぎに成った。
「なんですとぉー !
由利子オバチャンも一緒に合コンですとぉー !
浮気か浮気か失楽園か ! 」
ボカッ × 5
由利凛、恵利凛だけでなく妹たちからも殴られた !
「「お兄ちゃん なんか嫌い(じゃぁ)!」」
潮来姉妹は泣きそうに成りながら教室を出ていき、妹たちには説教を食らった。
「悪気はなかったんだよね、嵐くん。
次からは気を付ければ大丈夫だよ。
蝶子は嵐くんの味方だからね 」
蝶子の優しい言葉に蛍への気持ちがグラグラする。
ダメだ、これは孔明の罠だ !
「後で、一緒に謝りに行こう。
大丈夫、嵐くんは何でも出来る凄い男の子なんだから 」
「ああ、ありがとう、蝶子」
今だけ、今だけ蝶子に協力してもらうだけだ。
蝶子には悪いが、俺は蛍一筋なんだから !
♟♞♝♜♛♚
【
蝶子が
まあ、アフロディーテとアレスお兄さまは元々は夫婦で子供神まで居るんだから邪魔するつもりは無いんだけどね。
しかし、蝶子は恐ろしい娘 !
アフロディーテと違い、短絡的では無いし頭も良い。
緩いロープで縛り、相手にそのロープから抜け出す気を無くす甘い甘い拘束。
アフロディーテの中に、あんな一面が有ったなんて意外だわ。
アフロディーテは嫌いだけど、人間としての蝶子は幼馴染みのせいもあるのか、それ程 嫌いじゃ無い。
クラス皆が由利子おばさまの合コンを見に行きたがったけど、相談した結果 私達、大江戸ファミリーだけで見守ることが決まった。
由利子おばさまが、ハルト先生以外に気持ちを向けるとは思っていないわ。
むしろ、蛍先生の為に相手の男を殴らないかが心配なだけなんだから。
「まったく、嵐お兄さまはデリカシーが無いんだから困ってしまうわ ! 」
人間に成っても持ち前の正義感から怒っているのだろうけど、女神時代よりは だいぶマシには成っているのよね。
正義と知恵と戦いの女神とか言われているけど、
人間に成ってからは、だいぶ丸く成ったから、
♟♝♞♜♚♛
【由利凛side】
「恵利凛。 誰か、妾たちを追いかけて来たかのう ? 」
「大丈夫だよ、由利凛。
やっぱり、さっきのは演技だったんだね 」
「流石、双子の姉だけあってお見通しなのじゃな。
妾たちは、もちろんお母ちゃんを信じているけど、くだらないことに巻き込んだ野呂井先生たちにはお仕置きが必要なのじゃ ! 」
女神時代の母親兼父親だったヤヌス神と違い、人間の母親である由利子には本当に感謝しているし親に対しての愛情もあるだけに許せないのじゃ !
邪神としての神力は、ほとんど残って無いけど、アノ三人のオバタリアン教師たちに嫌がらせの呪いくらいは、かけることが出来るのじゃ !
「由利凛、わたしも協力するよ。
わたし達のお母さんを巻き込んだんだから、罰を与えても良いよね」
双子だけあり妾の考えなど恵利凛にはバレバレみたいなのじゃ。
「妾に協力すると、天界に帰った時に女神には戻れなく成るかも知れないのじゃよ、それでも良いのか、恵利凛 ! 」
恵利凛は ニッコリ笑いながら、
「その時は 一緒に邪神をやろう、由利凛 ! 」
「ハッハハハ……ありがとうなのじゃ、恵利凛」
まったく、かなわないのじゃ、
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