第185話 卒業旅行 ⑥
※三人称に挑戦します。 By 作者
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「おいおい、まだ来ないのかよ!
ひと泳ぎしてきたぞ ! 」
海から上がって来た嵐を見た蝶子、星華、秋穂は驚きながら嵐の肉体を見詰めていた。
大人に比べれば多少線は細いが、鍛え抜かれた鋼の様な筋肉、引き締まった腹筋。
「嵐くん、脱いだら凄いんだね ! 」
蝶子の一言に
「おう、スゲェ~、お前はキン◌マンかよ !
嵐がキン肉フェチだとは知らなかったぞ ! 」
こけるが褒めているのか
尚、巧やロッキーも鍛えてはいたが、目立ちたくない為にパーカーを脱ごうとはしなかったようだ。
「でっ、あんたはどうなのよ !
どうせ貧弱坊やなんでしょうけど~ね 」
英里香がこけるに向かって意地悪そうに言った。
「貧弱坊やで悪かったな ! 」
反論するこけるに、
「こけるも見せて ! 」
「そうですね、自分だけ見せないのは不公平です。
私たちも恥ずかしかったんですよ 」
パラスと明日菜が、こけるにパーカーを脱いで肉体を見せるように要求した。
英里香が、こけるのパーカーを強引に引っ張りながら、
「見せなさい ! 」
抵抗する こけるが、
「い~~やぁ~~~、痴女だ、痴女がいるぞぉーー ! 」
怒りにまかせて、英里香がパーカーを強引に剥ぎ取ると……
こけるの肉体は嵐のような鋼の筋肉とは違い、しなやかで柔軟な筋肉が理想的に付いていて、嵐とは別の意味で鍛え抜かれた男の肉体であり、一朝一夕で出来るものではないことは、武道やスポーツの経験者なら判るしろものだったのである。
「えっ ? 」
英里香がビックリしたのか、変な声を上げていた。
それは、他の女性チームも同じらしい。
まじまじと こけるの肉体を見詰める女性チーム達。
パラスに至っては、ペタペタとこけるの肉体を触りながら「…………合格」……不穏な事を口にしていた。
「そんなにマジマジと見られると恥ずかしんだけど 」
こけるは、さっきの仕返しとばかりに口にしていたが、
「……やっぱり、ただ者ではなかったか、こける。
俺のことは言えないな ! 」
嵐もさっきの仕返しとばかりに言い放った。
こけるは、やはり嵐の言う通り 何処かの神の転生体なのかも知れなかった。
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一方、日本に残った
由利子の夫であり同じ学園の教師であるハルトが日本に残っていたからである。
残された
「
──
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