第183話 卒業旅行 ④
※三人称に挑戦します。 By 作者
♟♞♝♜♛♚
とある海外の島
太陽の日差しがキツい。
吹き抜ける風、潮の香り。
水しぶきが舞う、舟の上に大江戸ファミリー +
とある海外の島、大江戸家が所有するプライベートアイランド。
⎯⎯ そう、超豪華卒業旅行なのだ ! ⎯⎯
「海の照り返しや日差しがまぶしいな ! 」
嵐がこけるに爽やかな笑顔で話しかけた。
「ああ、確かにまぶしいな !!! 」
⎯⎯ 嵐とこけるの言っていることは同じだが、意味合いが違っている。⎯⎯
「フトモモが まぶしいぜ、大江戸姉妹グッジョブ !! 」
⎯⎯ こけるの見詰める視線の先には、ショートパンツを履いた、明日菜、英里香、パラスが居た。
「いい度胸だな、こける !
俺の目の前で、妹たちに欲情するとか天も俺も許さんぞ ! 」
⎯⎯ 一見すると、仲の良い友達同士に見えるけど、この頃は まだ違っていた ⎯⎯
「嵐、巧、ちょっと耳を貸せ 」
⎯⎯ 内緒話をするように小声で近くに居た巧までも呼び寄せる、こけるは悪い顔をしていた ⎯⎯
「おいおい、それは流石に不味いだろう !」
「嵐に同感だ、己の欲望を押さえることも出来ないのか、こける 」
⎯⎯ こける のナンパトークが始まった。 ⎯⎯
「いいか、お前ら、誘った女の子が旅行に追いて来て、海に誘ったのに嫌がらないと云うことは俺たちを受け入れている証拠だ !
そして、夏の海外、大自然である青い空と青い海が自然に開放的になり、人の本能は野性的に成るのだ。
そんな彼女たちも倫理観が薄くなり、多少の破廉恥なことをしても きっと許してくれる。
否、もしかしたら関係が、一気に進むかも知れないぞ !
ましてや、お前たちのことは憎からず想っていると思うぞ、俺の見立てでは 」
⎯⎯ こけるは、そう言って嵐と巧を誘惑していた。
まさに悪魔の囁きだった、一応 人間なのに。
そして、
♟♞♝♜♛♚
小島に着いた一向は、さっそく荷物を別荘に運び込んでいた。
同行してきた大江戸グループの派遣ハウスキーパーが数人、食材などを運び込み、別荘を管理している老夫婦が案内をした。
島もそうだが、別荘の大きさに大江戸ファミリー以外のメンバーが驚いていた。
「凄いね、丸ごと大江戸家の持ち物なんて !」
「うん、島ひとつは凄いよね ! 」
星華も秋穂も驚いていた。
「正確には、大江戸グループの持ち物だから、社員だったら使えるのよ。
ど~お、四人とも学園や大学を卒業したら、
英里香の提案に、星華、秋穂、
尚、
「さっさと着替えて海で泳ごうぜ !」
いち早く水着に着替えた嵐が皆を誘っていた。
♙♘♗♖♕♔
嵐たち、男性チームはビーチに着いたけど、女性チームは追いてこなかった。
時間がかかるのだ、女性は。
日焼け止めとか海でのお洒落とか。
一方、嵐は準備運動をして、ガッツリ泳ぐ気満々だった。
既に先に到着していた大江戸グループの派遣メイドたちにより、浜辺には 数本のパラソルが立ち、シートやビーチチェア、サマーベッドが用意されていた。
嵐、巧、ロッキー、凪、マーズ、アザゼルはとりあえずビーチチェアやシートに座り女性チームを待っていた。
「嵐って、元気だな、頭は小学生のままなんだろうな ! 」
「否定はしない、だが こけるも泳ぐつもりなんだろう 」
こける と巧の会話は続く
「巧、せっかくの美少女ぞろいの水着姿を見るチャンスなのに泳いでいられるワケがないだろう! 」
「こけるは、そればっかりだな 」
「ムフフ、巧、俺の見立てではジャンヌが一番バランスの良いスタイルだぞ、間違いない ! 」
こけるはファッションモデルのようなポーズをして言った。
「お~い、待ちきれないから、俺は先に泳ぐぞ 」
そう、言い残して海に駆け出して行く嵐を見てアザゼルは……
「軍神ちゃんは元気だな~ 」
と感心?していた。
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