第171話 チキチキゴーカート超レース ⑫
【嵐side】
順調に補習授業を受けているので、やっとゲームで遊ぶ、お許しが出た。
俺がゲームを出来なかった間に皆は『B級ライセンス』を取得していた。
さっそく、ライセンスミッションに挑むことにした。
ミッション 01
水爆弾で閉じ込めろ !
コース上に走るダミーカートを水爆弾で閉じ込めるだけの楽勝なミッションだ。
しかし、
「…………当たらねぇー ! チョコマカと動いているんじゃねぇー !
水爆弾を投げて何故、当たらないんだ !」
「いやぁ~、いろいろなプレイヤーを見てきたけど、嵐ほどノーコンのプレイヤーはいなかったよ !
ここまで、ノーコンだと逆に感心するね ! 」
ベルの奴、バカにしやがって !
絶対にミッションクリアしてやるからな。
結果、星が一つでギリギリにミッションクリアできた。
……合格は合格だ、次だ次 !
ミッション 02
ターゲット・ロックオン、ミサイルを当てろ !
三色のダミーカートを順番に従いミサイルを当てる訳だが、楽勝 楽勝 !
赤色、黄色、青色のカートの上に番号が浮かんでいる。
これを順番にミサイルを当てれば良いんだな。
最初の内は、順調にミサイルを当てていたんだが…………
「クソゥ、ロックオンした途端に、他のカートが邪魔をしてきたぞ !
こんなんアリかよぉ~ ! 」
「アリなんだよ、嵐。
これは、ゲームであっても遊びじゃ無いんだよ !
皆、真剣なんだから真面目にやりなよ ! 」
クソゥ、何処かで聞いたようなセリフを言いやがって、ベルの奴はゲームマスターのつもりか !
これも、星一つだが気にしないぞ !
ミッション 03
バリケード ! 一瞬の隙を狙え !
「 ワッハッハハッハッハッ !
こういう反射神経は得意中の得意だぜ !」
「そうなの ? お手並み拝見だね 」
………… 💥ドッカァーン !
目の前にバリケードが幾つも出やがった !
ニュータイプでもない限り、アレを避けるなんて出来るかよ !
「 由利凛ちゃんが嵐のことを、口だけ番長と言っていたのは嘘ではなかったみたいだね 」
クソゥ、意地でもクリアしてやるからな !
星一つ、クリアはクリアだ !
ミッション 04、05、06 は、コーナー走行だったからクリア出来たぞ、星一つだけどな !
ミッション 07
ドリフト走行
ブレーキとアクセルを使いハンドリングを使う高等テクニックだが、何故か俺がやるとコーナーに衝突してしまい『失敗』判定が出てしまう。
諦めたら、そけでゲームセットだと漫画で勉強したから諦めずにトライ&エラーを繰り返してクリアするまで頑張るぞ !
ヘトヘトに成りながらもクリアしたぞ、星一つだけどな。
本当は星三つを取り続けるとボーナス報酬が貰えるんだが贅沢は言えないな。
合格すれば、星一つでも星三つでも関係ないハズだ !
ついに、最後のミッションだ !
ミッション 08
対決 1
コンピューターとのタイマン勝負だ !
たとえコンピューターでも、
「なんぴとたりとも、俺の前は走らせねぇ !」
「本当、威勢だけは良いよね、嵐は 」
ベルがヤレヤレと云う感じで呆れたポーズをしている。
まったく、最初に会った頃は純粋な妖精だったのに、何処で覚えてくるんだ !
ピッ ピッ ピッ ピィーン !
レースが始まったが、コンピューターの奴はズルしているんじゃないか !
ロケットスタートで負けた上にコーナーリングなど失敗しないから、一向に追い付けない。
諦めない、諦めないからな !
チュンチュン チュンチュン
夜中どころか、朝に成ってしまったが……クリアしたぞ !
学園に登校するまで、少しだけ 少しだけ寝ることに……し……よ…………グゥ~
「…………ア~ア、ボクは知らないからね。
おやすみ、嵐。 良い夢が見れることを祈っているよ 」
「ふぁ~、良く寝たなぁ~」
起きてから学園に向かう為に外に出たら、太陽が西から登っていた…………
「確か、昔のギャグアニメのOP曲が『西から太陽が昇るとかなんとか』だったような……
まっ、良いか !
腹が減ったからメシ、メシ !」
当然ながら、兄妹たちからは呆れられ、由利子オバチャンからは怒られて、再びゲーム禁止に成ってしまった。
約束を守る代わりに、父ちゃん母ちゃんには内緒にして貰えただけでも良かったな。
しばらくは大人しくしておくか、ハァ~。
⚫作者より
次回の更新は、3日 金曜日を予定しています。
よろしくお願いします🙇
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