第170話 学年末テスト After...
【嵐side】
学年末テスト、居眠りをして名前を書くのを忘れたのが、一教科だけだったこともあり職員会議の結果、補習授業だけで済んで良かったぜ。
名前を書いていれば、良い点だったことも幸いしたようだ。
本当なら、皆で打ち上げした後にゲームを解禁する予定だったのに予定が狂ってしまった。
今日から一週間、放課後に補習授業が待っている。
春休みが潰れないだけマシだと思うことにした。
「『放課後の◌子様』だね、お兄ちゃん ! 」
どうせ、俺はギャグ主人公だよ !
由利凛が嫌みを言って帰って行く。
これから皆で打ち上げなんだろうなぁ~。
「もう良いかな、大江戸嵐くん。
そろそろ補習授業をしたいんだけど ……」
真知子先生が静かに怒っていた。
補習授業に成ったのは、担任であり社会科教師である真知子先生の教科だったんだ。
「今日は、旦那との結婚記念日でデートの予定だったのにぃ~ 」
「悪かったよ、真知子先生。
今度、母ちゃんに頼んで 大江戸グループのリゾートホテルの割引券を譲って貰うから勘弁してくれよ 」
「教師を買収しようとするなんて悪い子ね。
真面目だった仁くんと瞳ちゃんの息子とは思えないわ…………ごめんなさい、変な意味じゃ無いのよ。
寧ろ、そういう小賢しいことを考えるのは
スマナイ、真知子先生。
遺伝では無くて、神だった頃の記憶と性格が影響しているから真知子先生や母ちゃん達のせいではないんだよ。
……アレ? そう言えば、
「由利子オバチャンから聞いたけど、真知子先生の旦那さんって、真知子先生の生徒だったと云うのは本当なのか ? 」
「……もう、由利子ったらお喋りなんだから !
旦那の健太くんが生徒だったのは本当よ。
私が新人教師だった頃の生徒でね、嵐くん達以上に問題児だったんだから !
それでね、健太くんたら、私のスカートを……………………………………………………………
シマッタぁ~、真知子先生の
いつまでも、ラブラブなのは良いが教師と生徒、蛍と俺の可能性も『0』では無い訳だな。
由利子オバチャンの話だと瑠奈先生の旦那の
蛍が『教師と生徒』『年齢差』を理由に断わろうとしたら、生きた見本が居るのだから論破出来るだろう。
補習授業で凹んでいたが、十分収穫があったな。
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