第153話 チキチキゴーカート超レース ⑪
【ベルside】
「悪魔共め、俺を
ウワァ、嵐が完全に怒っているよ !
チビッ子達の為に怒る嵐は偉いなぁ~
それに比べて、……ちょい悪オヤジ達、
『名は体を表す』
と云う
嵐たちの世界では『キラキラネーム』が流行りらしいけど、悪魔の名前を付けるなんてセンスを疑うよね。
よし、ボクもアノちょい悪オヤジ達がチビッ子達に悪さしたら、カーディナル権限で永久退場してやるからね !
ベルフェゴールのクマ型ゴーカートが
陽野芽の相棒にゃん太郎が陽野芽を守るようにベルフェゴールを
一方、マモンのキツネ型ゴーカートが
「やぁっーてヤるぜ ! …………ボチッ とな 」
「クロス・
なんだかんだ、嵐もノリノリだね !
二つの皿型ミサイルは、ベルフェゴールとマモンのゴーカートの後部タイヤにヒットして吹き飛ばした !
小破ペナルティとして復活するのは短い時間だけど、時間稼ぎには丁度良いよね。
「ありがとう、お兄ちゃん ! 」
「にーにー、大好き ! 」
星奈と陽野芽からお礼の通話が嵐の元に来た。
てっきり、鼻の下が伸びているかと思ったけど、
「おう! 兄貴分が妹分を守るのは、当たり気しゃりき山椒の木だ、気にするな ! 」
うん、相変わらずニブニブで安心したよ。
沈黙しているアザゼルおじさんも不気味だけど、蝶子とアシュタロトが何か密約をしていたのが気に成るなぁ~。
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
【アザゼルside】
おいおい 二人共、俺のことを笑えないじゃ無いか !
ゲームくらいでしか嫌がらせが出来ない俺を笑っていたベルフェゴールとマモンは
現実問題として現実世界の日本で暴れる訳にはいかないんだ !
八百万の神々を敵に回すなんて考えたくもない。
その上、日本神話と北欧神話、ギリシャ神話、インド神話など仲が良いからなぁ~。
それよりも…………
「おい、アシュタロト !
奴さんは、記憶が封じられているんだろう !」
クスクスと妖艶に笑いながらアシュタロトは、
「それは『秘密』ですよ、アザゼル。
貴方は、そうそうに諦めたようですが、
…………今の
もしかしたら、
まさか、アフロディーテが目的じゃないよな !
アノ毒女なら手に余るから要らないぞ !
アシュタロトの奴は、普通にレースをするつもりのようだし、ここはベルフェゴールとマモンがどうするか、高みの見物といこうか。
失敗したら笑ってバカにしてやるし、成功したら手柄を横取りすれば良いだけだからな ! 」
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
【嵐side】
ベルフェゴールとマモンはターゲットを俺に変えたようだ。
策と云う程では無いが、計画道理 !
来い、
大江戸 嵐が相手をしてやる !
マモンがタヌキチゴーカートに体当たりをしようとしたからギリギリで避けてから壁に激突したマモンに
「ミラージュ・ドリルミサイル ! 」
幻影を
よし、次はベルフェゴールのクマ型ゴーカートだな。
探すとベルフェゴールは仲魔を置いてレースを再開していた。
…………ヤベェ、チーム戦だったのを忘れていた。
ベルフェゴールが三人より前にゴールすると俺たちの負けが決定してしまう。
アザゼルもアシュタロトも悪魔の癖に真面目にレースをしているせいか二人で先頭グループを走っている。
蝶子も星奈も陽野芽も上手く運転しているが、アザゼル達のカスタム・ゴーカートには追い付け無いようだ !
クソゥ、孔明の罠とは、ズルいマネをしやがって !
こうなったら、なにがなんでもベルフェゴールをリタイアさせないと俺達に勝利が掴めない訳だ !
急いで追いかけたが、怠惰の悪魔の癖に一生懸命に俺から逃げている。
結局、ゴールまで追い付けずに俺達『
アザゼル達『チーム・グレゴリ』は、2位。
1位は、普通の人間のチームだった。
入賞したので、星奈や陽野芽は満足しているようだったが出来れば優勝を一緒に祝いたかったぜ !
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