第139話 チキチキゴーカート超レース ②

【嵐side】


 ようやくゲームが始められるな !

 規約に同意して始めようとしたら、


〖アクセス過多なため、しばらくお待ちください。

 順番にご案内しますので、今しばらくお待ちください。〗



 待機番号: 63533



 …………ウゲェ、始まってだいぶ経つのに、こんなに待っているのかよ !

 世の中、暇人が多すぎるよなぁ~。


 アラームをかけてリビングに行くと、皆がお茶をしていた。


 待機番号を聞いたら、1000くらい違ったが仕方ないかぁ~



 ♟♞♝♜♛♚


 しばらくすると、アラームが鳴ったので始めることにした。


 なになに、最初は、『オートマチック』と『オリジナル』が選べるのか。


 オートマチックは、『初心者レーサー向けの簡単な操作方法でご利用いただけます。』


 オリジナルは、『カートライダー経験者、またはレーシングゲーム経験者向けの操作方法でご利用いただけます。』


 ここは見栄をはると後からキツイから、オートマチックで始めよう。


 チュートリアルが始まり、空とぶ変なキャラが説明しだした。


 スタートブースター


 レースは3秒間のカウントダウンの後、GOサインと共に開始されるけど、GOサインと同時にスタートブースターをタップすると、早く出発出来るらしい。


 試しの数メートルは、凄く速く走れた。


 次は走行練習だか、 コーナーを曲がりきれずにブツケてしまった、意外と難しいな。


 そうしたら、変キャラは『走行ガイド』を紹介してきた。

 見慣れないコースも、ガイドに沿って進めばスムーズに走れるらしい。

 オートマチックだと、常にガイドが表示されるから気楽に走れるな。


 もう1度、走行ガイドに沿って、光るポイントまで練習走行だ。


 ……無事にブツカラずに走行出来たな、俺って才能あるかも !


 次はアイテムのゲット方法や使い方だ。


 走行先に、サイコロ型のアイテムボックスが現れた。

 どうやら通過すると、アイテムをランダムでゲット出来るらしい。


 試しに走りアイテムボックスを通過すると『N2O』と云うのをゲットした。

 アイテムは最大2個まで獲得出来るようた 。

 どうやら獲得したのは『ブースター』のようだな。

 ブースターは一時的にスピードを上げてくれるらしい。


 試しの走行で、ブースターを使ったら確かに速かった。


 最後は、メインのドリフトのやり方だ!

 ドリフトには、ドリフトゾーンがあり走行ガイドと同じく表示される。


 曲がる方向にハンドルを回しブレーキをかける。

 タイミングを見てハンドルを逆にまわすが、間に合わずに壁に激突した。


 一旦、ゲームを終了して、初回特典を取りに行くと妙なゴーカートがプレゼントボックスに入っていた。

 ……何処かで見たような茶釜にタヌキの顔と尻尾が付いて、手足がタイヤに成っている。


 タヌキチ ? な訳無いよな……


 流石に、ネタキャラカートを選びたく無いから、他のカートを選ぼうとしたら……選べない !


 ゲーム開始から、バグかよ !

 運営は、何をやっているんだ !


 一刻も早く遊びたいから、タヌキチカートを選んだ。

 後でゲーム内通貨が貯まったら買い直せば良いか。

 後は助手席に相棒を選べるハズなんだが、何故か既に選んだことに成っている。

 …………これは、運営に直接 文句を言ってやらねば !

 と思いステータス画面から運営を呼び出そうとしたら、


「嵐の相棒は、しか居ないよね !」


 何故か、妖精のベルが居た !


「ボクは嵐が気に入っているから、ずっと付いているからね ! 」


 ニコニコしながら言うベルに俺は……

『ベルにかれているようだ ! 』

 と、想ったのは秘密だ。


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