第132話 新学期 ?
【嵐side】
ブエックション !
思わず、くしゃみが出てしまった。
それもこれも、
アイツとは、一度立場の違いを教えてやらないと駄目だな。
俺の部屋から出ないのは、家の中を猫たちがパトロールしているからだ。
それと、由利凛の奴が
そのせいか、最近はスッカリ丸く太ってきた。
重いから俺が寝ている布団の上で寝るのは止めて欲しい処だ。
今日から新学期、学園に行こうとしたら追いてこようとした。
一応、神の癖に『猫』が恐いのかよ !
『ドラゴン・ファンタジー』が、緊急メンテナンスに入ったせいか、皆の機嫌が悪い気がする。
妹たちも、すっかり『ドラ・ファン』にハマったようだな。
……と本気で信じていた俺だったが、後から巧に聞いてから、俺自身も機嫌が悪くなってしまった。
今回活躍した武器、聖槍ロンゴミニアド、神銃ジークフリート、三叉の矛 トリアイナ、宝帯ケストス、魔短剣ルール・ブレイカーが、運営により弱体化することが決まったとのお知らせメールが来たらしい。
弱体化と云っても『聖属性』は消えずに、攻撃力が大幅にダウンするとのこと。
お詫びに、5マンエンジャーずつ貰えたそうだ。
……何だよ、それ !
俺の処には、メールなんて来ていないぞ !
♟♞♝♜♛♚
学園に着いた処で、
流石に教室にまで連れて行く訳にはいかないからな。
「あっ !にーにー、発見 !」
「本当にお兄ちゃんだ ! 」
「にーにー、今日は、お休みなのに何で学校に来ているの ?
…………あー ! 判った、さては にーにー、登校日だと勘違いしたんでしょう ! 」
「お兄ちゃん、今日は『成人の日』で、お休みなんですよ。
お兄ちゃんも おっちょこちょいですね」
二人の幼女が、クスクスと笑っている。
「違えーよ ! 今日は、明日の始業式の準備を頼まれたから登校したんだよ !
二人が アワアワしていると、
「お兄さま、子供相手に大人気ないですよ ! 」
「明日菜の言う通り、いい加減、成長してください ! 」
明日菜と英里香に怒られてしまった。
俺が悪いのかよ……フン、電柱が高いのもポストが赤いのも、みんな みんな 俺が悪いのさ !
「あ~あ、お兄ちゃんが
「イイコ、イイコ、お兄ちゃんが優しいのは、判っているから大丈夫ですよ 」
由利凛と恵利凛が慰めてくれた。
いっそのこと、
ちなみにパラスは、我関せずとばかりに
何処かで見たことがある犬だと思ったら、酒屋『バッカス』の看板犬モンロー じゃないか !
俺が
俺もモンローをなでようとしたら、
「お前たち、油を売ってないで早く体育館に行って始業式の会場設置を手伝いなさい ! 」
俺達が遅いと思い校門まで出て来たであろう、由利子オバチャンに急かされたので、
ボランティアで肉体労働するんだから
作業が終わったら、崑崙飯店でメシを
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