第119話 嵐のごとく Ⅶ ③
【嵐side】
ファーストのプレイヤー達が部下モンスターを相手にしている間に風林火山、
ベルやタヌキチ達、従魔は妹たちのサポートに徹している。
俺も攻撃に加わりたいが、俺が抜けると
二人共、妹みたいなモノだから放置も出来ないんだ。
サタンクローズのHpが残り1/3に成った途端に、また変化を始めやがった。
頭が増えた !
元からあるヤギ頭以外にライオン、ヒツジ、タカ、オニ、ハエ、サメ、ドラゴン…………本物のサタンが知ったらキレるぞ、運営 !
ドッカァーン !
ビシッ ビシッ ビシッ !
サタンクローズのハエ頭が爆散して、ライオン、ヒツジ、オニの頭の眉間が撃ち抜かれた。
残りは4つ、タカ、サメ、ドラゴン、ヤギだが、
おい、お前の
援護射撃か
最後に残ったヤギ頭も
「天上天下一撃必殺爆裂拳 !」
ヤギ頭が爆散した後、サタンクローズ本体も爆散した。
やったぜ、ざまあみろ 運営!
タッラッタ、タッタッタァー ♪
〖ワールド・イベント『サタンクローズが街にヤりに来た ! 』が、クリアされました。
クリアボーナスとして、各プレイヤーに『100ポイント』がプレゼントされます。
後日、貢献度ボーナスが別途プレゼントされますのでお待ちください〗
…………今度は無駄遣いしないで、良い武器を買うぞ !
そう、誓った俺をセナやヒノメ、ベルたち従魔が ジッ と見詰めている…………
「……ワカッタ、ワカッタ、落ち着いたら また 皆で旨い物でも食べようぜ !
もちろん、俺のオゴリだ ! 」
「ワーイ、だから にーにー、大好き !」
「ワーイ、お兄ちゃん ありがとう !」
二人も従魔たちも喜んでいるから……良いか…………トホホ。
ピコーン ♪
〖 プレイヤー・ケンシンの特殊プレイに寄り『パラディン』が『ガーディアン』に進化します。
防御ステータスが『10%』アップします 〗
ちょっと 待てや !
勝手に進化してんじゃねえー!
俺の意思は無視かよ、運営 !
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
【運営side】
4戦4敗 全敗だ…
ハッ、三番目の魔王テトロドトキシンは無事か?
「おい、まさか魔王まで討伐されて無いよな ?」
おそるおそる聞くと、
「……健在です ! 見事にアメリカチームを撃退しました !」
「「「「「「「「「「
ばんざーい! ばんざーい! ばんざーい! ばんざーい!
」」」」」」」」」」
スタッフ一同、心が1つに成った瞬間だった。
過ぎたことは仕方ない。
少なくとも年内は、第三魔王テトロドトキシンが討伐されないように再チェックだ !
「チーフは心配し過ぎですよ。
初見で倒せる魔王じゃ無いんですから !
準備万全にチェックして、プレイヤーを返り討ちにしてやりましょう !」
「「「「「「「「「
ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ
」」」」」」」」」
気のせいか、戦力を逐次投入して負けを重ねるダメな悪役を思い出していた。
…………念の為、保険を用意して置くか、皆に内緒で。
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