第106話 閑話 闇を斬り裂く者たち《ダークパルサー》 ②
【
やれやれ、やっと着いたか !
1時間に1本の電車しか無いなんて、とんでもないド田舎だな !
タクシー乗り場に行ってもタクシーが止まって居ないし本当にド田舎だと認識したぞ。
※モデルは作者の
「アーサーさん、本当にとんでもないド田舎ですね。
テレビでしか見たこと無かったですよ !
早く由利凛ちゃんに会いたいなぁ~ 」
「バカ ! ゲームのアバター名で呼ぶ奴がいるか !
それだと、俺がイタい奴みたいに聞こえるだろうが !」
「スッ スミマセン、
今度から気をつけるので許してくださいよお~ 」
コイツは、クーフリンこと
俺の友達と云うより部下みたいな奴だな。
少しロリータ好きだが、凪の父親が俺の父親の部下だから、それが俺達の関係にも影響している。
先週は、用事があったので他の連中が来たようだが、土地勘が無い為に目標の大江戸姉妹を見付ける事が出来なかったようだ。
まあ、奴らは俺が居ないとダメな奴らだからな。
とりあえず見付けたら、お近づきに成りさえすれば、直ぐに俺の魅力にメロメロに成るさ !
何しろ、名門
本当は冬休みに成ってから来るつもりだったが、アゲハの配信を見てから 居てもたっても居られなく成ったからだ。
ワールドイベントの防衛戦の中、何かに悩んでいるのか
チャァ~ス ♪
ここで彼女を上手く
後は俺の魅力でメロメロにしたら……
グッフッフフフフ……あの美少女が俺のモノに成るに違いない。
やはり、あのような美少女は俺のようなエリートにこそ
ついでに大江戸グループが、バックにつけば出世街道まっしぐらは間違いなしに違いない。
この俺、
何かに吹き飛ばされた俺の耳に聞こえたのは、言い争う二人の声と心配してオロオロ
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
※少し時を戻します。
【嵐side】
「クタバレぇー、この色ボケ軍神 !
妹たちに飽き足らず、蛍姉さんにまで魔の手を伸ばすとは、天が許しても俺が許さん !」
下校中、いきなり龍騎のアホが木刀を振り回してきた。
ビュンッビュンビュン
二回、三回の連続攻撃をしてくるが……遅い !
こちとら、小さい頃から由利子オバチャンの特訓で嫌と云う程に竹刀で叩かれているんだぞ !
少なくても逃げ回ることに関しては、自信があるからな !
まったく、今日は『コンブX』の発売日だから駅前の本屋に買いに行こうと思ったのに、邪魔な奴だよなぁ~。
『にゃん太郎の
出てくる猫たちが、近所の猫たちに似ていて親近感を感じるんだよな。
「
叫びながら、大きく振りかぶってきた龍騎に足払いをして、よろめいたところを
「
俺の必殺技で、龍騎が吹き飛ばされた先に人が居た。
ヤベェ、関係無い人を巻き込んでしまった !
ケガなんかさせたら、由利子オバチャンにお仕置きされてしまう !
巻き込んでしまった人の所に行くと気絶していた。
「おい、大丈夫か?」
巻き込んでしまった男は気絶しているようだったので、隣に居た気の弱そうな少年に聞いて見た。
……龍騎の具合?
知らん! 一応、奴は腐っても
「
どうやら混乱しているようだな~。
「救急車を呼ぼぉか、少年 ?」
復活した龍騎が、何食わぬ顔で心配そうに聞いて居た。
「 アラシ、何か有ったのですかぁ~ ?」
「ハルトおじちゃん! グッとタイミング !
すまないが、この少年を病院に運んでくれ!
龍騎のバカが、ぶつかって気絶させてしまったんだ!」
「なんだとぉー!
龍騎の奴、人のせいにしやがって!
「 状況は、だいたい判りましたでーす。
二人の
とりあえず、大江戸グループの大江戸十字病院に運びまーすです」
俺と龍騎は、ハルトおじちゃんのTOKUDAハイヒーローの後ろの座席に気絶した少年を運び混んで、付き添っている少年と共に病院に向かおうとした処で気絶した少年が気がついた。
事情を説明した処、少年は病院を遠慮した為に俺達の家である大江戸家に運ぶことに成った。
龍騎と違い、こちらの事まで気を使うとは優しい少年だなぁ~。
只、二人共、何処かで会った気がするんだが……まっ、その内に思い出すだろう。
※潮来ハルト(旧姓 ノースダコタ) 由利子の夫、天音、恵利凛、由利凛の三姉妹の父親、嵐たちが通う学園の英語教師
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