第98話 閑話 闇を斬り裂く者たち《ダークパルサー》 ①

闇を斬り裂く者たちダークパルサーside】



「『黄金の日日』に俺達『闇を切り裂く者達ダークパルサー』を入れてください! 」


 アホづらした男、ケンシンに頼んだら 二つ返事でパーティーハウスに案内してくれた。


 クククッ、甘チャンめ!

 上手く『黄金の日日』に入れたら、お前みたいな奴を追い出して美少女たちは、俺達が貰ってやるからな!

 貴様のような凡人より俺達、エリートにこそ美少女の側に居るのが相応ふさわしいのだ!


 ゲームなんて、興味が無かったが 偶然、アゲハと云う奴の配信を見て気が変わった。

 俺達が通う英理異徒エリート大学付属高校の女と比べたら『月とすっぽん』

 凄い美少女たちが、そこには居た訳だ!

 どうやらド田舎の娘らしいが、俺達が教育して俺達エリートに相応しいレディにしてやるからな!


 とりあえず最初は大人しく良い人を演じれば、田舎娘みたいだから簡単にだませるだろうよ!


 直ぐに俺達にれるに決まっている!


 そう思い面接を受けようとしたら、ケンシンは女たちに任せて行ってしまった。

 まあ、その方が やりやすいから良いがな!


 いくつか質問をしてきたから、答えてやった。

 キビキビして気の強そうな感じだな。

 まあ、直ぐに従順に成るように教育してやるがな!


 そうしたら、こともあろうに断りやがった!

 よくも恥をかかせやがったな!

 ……なんて、怒って暴れるのは三流のやることだ。

 こんなこと、想定内よ!


 偶然、あのPK集団の中に塾の知り合いがいて、あの戦闘に用事があって参加していなかった連中を紹介された。


 そう『A案』では仲間に成ったフリをして、おびきだされた『黄金の日日』を一網打尽にする案……を利用して俺達が逆に連中を裏切り美少女たちに『恩』を売って惚れて貰う予定だったが……


 仕方ないな 『B案』でPK集団に協力したフリをして彼女達がピンチに成ったら裏切って彼女達を助けて『恩』を売って惚れて貰う……どちらにしても完璧だな!



「アーサーさんは、誰がタイプ好みだったんですか?」


「フム、あのアリアとか云う潔癖症で気位がたかそうな女だな。

 なぁ~に、俺が教育して俺に従順な女に教育してやるさ!」


「流石、アーサーさん!

 なら、俺はユカリンちゃんを貰いますね!

 あの小生意気そうな顔が、ド・ストライクなんですよ!」


 このロリコンめ!

 コイツは、クーフリン……同じ高校の俺の仲間だ。

 まあ、仲間といってもパシりだけどな。


「そうか、くれぐれも犯罪に成るようなことは、するなよ!」


 デルムッド、ベオウルフ、ダルタニヤン、ギルガメッシュ、も好みのタイプが居たようでヤル気マンマンのようだな。


 みてろよ!

 戦いが終わってから屈伏させて俺の女にしてやるからな!

 アリア……あの澄ました顔が、どう歪むか楽しみだな!



 ♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔



 卑怯だ!

 正々堂々な戦いを遠くから狙撃するなんて!

 これだから知能の低い奴らは嫌いなんだ!

 所詮、ど田舎娘には、騎士道や武士道なんて解らないんだろうな。

 あっさり狙撃されるPK残党集団も役に立たなかったな。

 まったく、俺達の足を引っ張りやがって!

 俺の完璧な計画が台無しだ!


 こうなったら、パパにお願いして彼女達のリアル情報を調べて貰おう。

 パパは霞ヶ関のエリート官僚だ。

 その気に成れば、彼女達のリアル情報くらいは直ぐに集まるだろうな。



 ♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔



 意外と苦労したらしく、パパに怒られてしまった。

 彼女達のプライバシー情報は、かなり難かったらしい。

 個人情報保護法? ……なんだよ、そんなの俺達、超級国民には関係無いことだろ!


 だけど、苦労した回が有ったようで、パパからも『絶対にモノにするよう』に応援してもらった。


 彼女達は大物の娘、大江戸グループの娘達だった。

 流石、俺! 見る目が違うぜ!


 アリアと云う彼女は 大江戸明日菜 と云う名前で、やはりド田舎に住んでいることがわかった。


 クーフリンが惚れたユカリンは、潮来由利凛と云う名前で大江戸グループとは関係無いが家族みたいな立場だと云うことがわかった。


 もうゲーム内では会えなく成ってしまったから、コチラからド田舎に会いに行ってやるか!


 この『世野中よのなか 舐芽輝なめてる』さまを見れば、直ぐに惚れることだろうよ!

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