第89話 嵐のごとく Ⅴ ⑥
【由利凛(ユカリン)side】
湖でのお詫びのつもりなのか、
妾と
ふと見るとセカンドの街に行く為の馬車の
ダンスを見ていたプレイヤーに聞くと、ダンスをしているプレイヤーの名前は『カルメン』で職業は『ソード・ダンサー』、一緒に踊っているピンクのウサギは彼女の従魔で『ノバ』と云う名前だと教えて貰えたのじゃ。
ある日、彼女が
タヌキチの応援がステータス上昇するのとは逆に、ノバの踊りは敵モンスターのステータスダウンをもたらすと聞いたのじゃ。
やはり、お兄ちゃんみたいに変わった行動が珍しいレアモンスを従魔に出来そうなのじゃ。
結局、妾の従魔に成りそうなイベントも無く、パーティーハウスに戻ったのじゃが……
気づいていないとでも思っているのだろうか、妾たちの散策の後ろから
四人とも暇なのじゃ !
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
【嵐side】
う~ん、流石に何度も上手い話は無いかぁ~。
妹たちにも新しい従魔が出来たことだし、冒険者ギルドで
ギルドに行くと、丁度良い
街から離れた村にある貯水池で増えすぎた『
皆を誘うと全員が参加することに成った。
一応、フレンドメールで『ライジング・サン』のメンバーを誘ったが、別の依頼を受けているみたいで参加はしなかった。
従魔たちを含めて、だいぶ俺達も大所帯に成ったな。
ベルは俺の頭に座って居る、すっかり指定席に成ってしまったな。
二人共、すっかりご満悦だな。
やがて貯水池に着いたら、確かに沢山のロックリザードが居た。
「「ギガ・サンダー ! 」」
ユカリンとサリーの雷系上級呪文が炸裂した処に、ペガサスに咥えられて空高く登ったマリンが上空から拳を構えて墜ちてきた。
「アトミック・ボルトー ! 」
ロックリザードの一体を貫いて、ロックリザードはポリゴンに成り爆散した。
「思ったより硬くないよー! 」
マリンのアドバイスを聞いたアリアとパラスが麻痺をして動けないで居るロックリザードの横腹に槍を連続で突き立てている。
「流星槍 !」
「スペシャル・ローリング・アタック !」
何処かで聞いたことがあるような技だが、このゲームには『ソードスキル』は無いから勝手に命名した技だ。
妹たちも順調にオタク道に染まっている証拠だな。
サナダやギレンも技名こそ叫ばないが、確実に止めをさしている。
蝶子……アゲハまでもが、ロックリザードの撲滅戦に参加してサナダに鍛えて貰った『サンダースピア改 +5』で止めを刺し回っている。
俺は当然ながら、
タヌキチの応援で皆のステータスが上昇した上にベルの
「みんなぁー、ぶん殴っちゃえー !」
俺の従魔たちは地味に凄いな。
俺がシールドバッシュで跳ね返したロックリザードに
そして一番レベルの低い
マーズに関しては、俗に言う『養殖』行為だが早くレベルアップして貰う為には仕方ないだろう。
しばらくするとロックリザードは、ほとんど駆除出来たと思うが、本番はこれからだ !
前回のパターンから学んだんだぜ !
俺は、
案の定、貯水池からお客さんが上陸を始めたのだった。
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