第66話 嵐のごとく Ⅳ ③
【嵐side】
待ち合わせしていたNPCが経営するレストランに行くと
女三人は、別行動だった訳だが……
思いの他、話が弾んでいるようだった。
リアルの蝶子の場合、好きと嫌いの差が大きいので仲良く成る女の子と蝶子を毛嫌いする女の子に別れるのだが……どうやら二人は前者のようだな。
俺達が着くと、さっそく魔王攻略の話に成ったのだが、『
「つまり、
まあ、奴らは自分勝手で連携を取らずにスタンドプレーが目立つから良いんじゃないか」
正直、だったらアメリカサーバーに繋いでプレイすれば良いのにと思ったが、それをするには余計にお金が掛かるから日本サーバーで遊ぶと云うことをらしい。
そういう訳で『ライジング・サン』から正式に同盟を誘われた訳だ。
そう、例のごとく
そういえば、
これ以上、勝手なマネをされるのも困るので事情聴取することにした。
やって見たかったんだよな、刑事ドラマの『お月様に吠えろ !』のファンなんだよ…………かつ丼は無いけどな。
「 エ~とっ、戦闘リーダーは
だからチームリーダーは、私が やってあげようななぁ~ と思って登録しちゃった……テヘッ。」
いっ いつの間に登録なんかしたんだ !
確かに俺は、リーダーなんか面倒臭いので サナダやギレンと話し合って空欄にしていたのに油断の出来ない奴だなぁ~。
「……それだけか ?
他にも何か隠しているんだろう。
今のウチに吐けば許してくれるぞ…………
ギレンの奴が勝手なことを言っているが、これ以上に何かあるのか ?
「えへへ、
実は、戦闘シーンと私のフィールド目線だけ、配信設定しているんだよ ♪
この間のボス戦なんかは、評判が良くて沢山の『投げ銭』を貰っちゃったぁ~ ♪」
配信 ? 投げ銭 ? 何だ、それは ?
「説明書を読まない嵐は知らなかったようだが、確かに そんなシステムが有ったぞ !
俺もギレンも面倒臭いから設定はしていないがな !」
何だよ、それは !
……だからか、
クソゥ、こんな処で小遣い稼ぎが出来るなんて知らなかったぞ !
「おそらくは、アメリカチームも配信サービスで稼ぎを独占したいから、俺達を切り離したんだろうな」
ギレンも知っていたなら教えてくれても良いのによぉ~ !
知らなかった俺がアホみたいに思われるじゃないか !
その証拠にトモエとネイがクスクスと笑っていた。
まったく、
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