第47話 嵐のごとくⅢ ⑦
【嵐side】
冒険者ギルドに行ったが、良いクエストが無いなぁ~。
簡単な採取クエストと俺達のレベルでは無理な討伐クエストと護衛クエストがあるだけだ。
常時依頼クエストとして『角ウサギ』や『ゴブリン』を狩るのもあるから地道にレベル上げをするしかないかぁ~。
……と考えていたのだが、
「
この間のNPCからクエストを依頼されたから受けてきたよ!」
コッ コイツは、また勝手な事をしやがって!
と呆れていたのだが、
「でかした、アゲハ!
チェーン・クエストだぞ、サナダ!」
「 ああ、俺達だけだったら、見逃していたかも知れないから褒めてやるぞ、アゲハ」
「 エヘヘ、もっともっと褒めてぇ~♪
蝶子は褒めて
チェーン・クエスト?
サナダに詳しく説明を求めると、
一つの依頼をキッカケに次から次へと繋がる依頼クエストが貰えれらしい上に、総じて報酬が良い上に最終依頼クエストを成功させると、とんでもない報酬が貰える可能性があるそうだ。
俺達は、さっそくNPCの元に再度、依頼内容を聞きに行った。
アゲハの奴が、キチンと依頼内容を聞いて来なかったからだ。
全く、人の話や説明を聞かないなんて
♟♞♝♜♛♚♘♗♕♖♙♔
俺達は、以前助けたNPCの旦那と一緒に魔の森に来ている。
俺達にお礼として、渡してきた10万エンジャーのせいで家の
エルダートレントがドロップする木材は貴重で高値で取引されるのだが、パーティーに『木こり』の職業が居ないとドロップしないらしいのだ。
俺達、冒険者だけでは 倒してもドロップせず、木こりだとエルダートレントを倒すことが出来ないので貴重な訳なのだ。
プレイヤーに『木こり』の職業は無い(らしい)から、知らないプレイヤーの方が多いだろう。
正直、俺達だけだと荷が重いので知り合ったばかりだが、クリスに応援を頼んで臨時にパーティーに入って貰った。
「ねえ ねえ、クリスさんはパットをしないの~♪
アハハハ、そういえば、このゲームにはパットは無かったよねぇ~、お気の毒さまぁ ♪
肩が凝らなくて羨ましいわぁ~、蝶……アゲハは肩が凝って困っちゃうのぉ~♪
銀髪で男の子みたいだからモテるんでしょう~、女の子にぃ~♪」
さっそく、
このゲームの開発スタッフは現実主義らしく、顔もスタイルも現実に即しているらしい。
髪の色や長さ、瞳や肌の色は変えられるらしいが、顔の造作や体型はゲーム開始時にキャブレーション?とかで手で触り捲ったので現実を再現されているらしい。
そう、まるっきり あのデスゲームのアニメを再現してやがる癖にソードスキルは無いなど、無駄に現実に
クリスは、顔をヒクヒクしながらも笑顔を絶やさないが、かなり怒っているハズだよなぁ~。
昔から
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