第27話イケメン四天王   ③

【英里香side】


「いや、『潮来先生』で良いだろう。

 私の娘は、真面目だなぁ~」


 由利子おば様も、親バカだなぁ~と思うけど………

 由利凛も恵利凛も、そんな由利子おば様が大好きなのだろうなぁ~ と思えるわね。

 そういう私も今世の母親が大好きなのだから。


「それで、3組の悪口? がどうしたのじゃ?」


告下口つげぐちな。

 由利凛、何を言ったんだ? 本人の言っている事は支離滅裂だし、告下口の後を追いかけて来た蝶子に聞いたら、悪いのは告下口だとしか言わないしなぁ~。

 事情を聞かせてくれないか、由利凛?」


「妾は、本当の事を言っただけなのじゃ。

『お洒落も良いけど勉強もしないと授業に付いていけなくなるよ』みたいな事を言っただけなのじゃ」


『嘘』は言って無いけど『本当』の事も言って無いわね。


「………それだけか?」


 由利子おば様も納得はいかないようね。


「………あぁ、後は授業が判らないなら、小学生の勉強までさかのぼって勉強する事を勧めたのじゃが、プライドを傷付けてしまったのなら反省するのじゃ 」


 由利凛は、『いかにも悪い事をしたなぁ~』みたいな顔をして、ショボクレているわね…………なッ訳あるかぁー!

 女優か! と云う程に演技に磨きがかかっているわね。


「うっ うむ、そうか。

 確かに学生は学業が本分だからな、由利凛は間違っていない。

 思春期だからファッションや化粧に興味が湧くのはしかたがないんだがなぁ~。

 とりあえず了解したが、あまりズケズケと言わないようにしろよ。

 それと、もうすぐ中間テストだが………お前たちは、普段から勉強をしているようだから心配は無用だな」



 当然よ!

 曲がりなりにも『知恵』をつかさどる女神が三人も居るのだから、無様な結果は残せないわ。


 知恵と戦いの女神アテナ


 不和と争いの女神エリス


 悪戯いたずら遊戯ゆうぎの女神ユリリン


 友愛と平和の女神エリリン


 愛の女神パラス


 戦いの神狂乱と破壊の神アレス


 炎と鍛冶の神ヘパイストス


 日本神話の◌□神 ◇◯大◎神


 が、私達『大江戸ファミリー』の前世の姿であるのだけど、記憶を封印されている?天音お姉様は高校生でもあるから除外するとして、兄二人は完全に脳筋なのよね。

 一緒に勉強しようにも逃げてばかりなので、大江戸ファミリー女子チームだけで好成績を修めているのだけど………

 私以外は、基本的に『脳筋思考』だから苦労するわ。


 ちなみに兄、アレスヘパイストスお兄様とロッキーにイジラれて怒っている。

 ロッキーや蝶子も記憶封印はされているようだし、本当に私達の転生を担当したお父様ゼウスのウッカリミスなのかしら?

 ロッキーは北欧神話のオーディーン様が担当したから完璧に記憶封印されているようだし

 蝶子アフロディーテは、お母様女神ヘラが念入りに記憶封印したから安心なんだけど、何がキッカケで封印解除されるか判らないから要注意ね。

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