第24話嵐のごとく! Ⅱ After...
【由利凛side】
「プハー! 一仕事終わった後のコーラは最高だなぁー!」
嵐お兄ちゃんが勝利の美酒ならぬ勝利のコーラを飲んでいたら、妾たちの目線が冷たいことに気がついた。
「なっ なんだよ、その『目』は!
俺だって活躍こそしなかったけど、相手を引き付けて時間を稼いだんだから良いだろう!
妹たちに手柄を譲っただけで、俺だって………俺だって………俺だって活躍したかったんだよぉー!」
「大丈夫だよ。 にーにーが頑張っていたのは陽野芽が知っているからね」
「嵐お兄ちゃんが居たから、皆が安心して活躍出来たんだと思うよ。
星奈は、お兄ちゃんが大好きだからね」
「わかってくれるのは、お前達だけだよぉー!
いっそのこと、俺の妹に成らないか ?」
小学生に
「貴様に妹を渡すかぁー !
陽野芽ちゃんと星奈ちゃんの兄、竜ヶ崎
あっさり避けたのじゃ!
流石、腐っても元軍神なのじゃ。
「腐って無いからな、由利凛!
それと、龍騎! いきなり襲って来るんじゃねぇー!」
「やかましいわ!
小学生の妹にタカる『虫』は俺がゆるさん、ロリコン野郎!」
「「ぐっ ぬぬぬぬぬっ 」」
二人は犬猿の仲で、よく
「嵐お兄ちゃん達は星奈の恩人なんだからイジメないでよ、龍兄!」
「にーにーをイジメる龍にーにーは嫌い!」
星奈ちゃんと陽野芽ちゃんに文句を言われた龍騎くんは、ショックを受けていたのじゃ。
「フフン、ザマァみろ! 正義が最後に勝つんだよ! 」
勝ち誇っているけど、嵐お兄ちゃん………小学生に
「おーい、そろそろ晩御飯に成るから皆を呼んで来て、明日菜!
それと、龍騎くんも陽野芽ちゃんも星奈ちゃんも良かったら一緒に晩御飯を食べていかない? 」
今晩の晩御飯は、仁おじさまと勇気おばさまが担当しているので楽しみだったのじゃ!
明日菜ちゃんは天姉を呼びに行ったので、妾と恵利凛はお母ちゃんとお父ちゃんを呼びに行くのじゃ。
「勇気母さん、今晩のオカズは何なんだ? 」
嵐お兄ちゃんが聞くと、
「栗御飯と鶏の唐揚げだよ !」
その途端、皆の目が光ったのじゃ。
唐揚げは、妾たち子供の大好物なのだから、奪い合いに成るのじゃ!
例え、お客様でも遠慮はしないのじゃ、悲しく無いけどコレは戦争なのじゃ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます