第21話嵐のごとく! Ⅱ ③
【由利凛side】
巧お兄ちゃんからメールが来たので、妾たち『女神ちゃんズ(仮)』は気配を消してお兄ちゃん達を追って来たのじゃ。
「GPSって、便利よね。
相手の居場所が地図付きで判るなんて、人間も
英里香ちゃんが感心しながらお兄ちゃん達の方に向かって駆けているのじゃ。
「廃工場とは、……………何の
どうせなら、高層ビルとか893事務所とか大きな屋敷とかだったら面白かったのにのう」
「殴り込みをかける訳じゃ無いんだから………知恵の女神って結構 、脳筋よね。
誰とは言わないけど………」
「 それは、もしかして私の事を言っているのかしら、パラス!」
「別に明日菜とは言って無いわよ。
それとも自覚があるのかしら、アテナ!」
………普段は仲が良いのに、どうして余計な事を言うんじゃろう。
「二人共、いい加減にしなさい!
今は、人命救助が優先するのが先でしょう!
仮にも地上の平和を守る女神と愛の女神だったんだから自重しなさい!」
「「…………………………」」
おぉー! 英里香ちゃんが大人なのじゃ!
明日菜ちゃんもパラスちゃんもバツが悪いのか黙ってしまったのじゃ。
「 恵利凛 ! 状況は、どうなっているの?」
英里香ちゃんが恵利凛に聞いているのは、巧お兄ちゃんのスマホと恵利凛のスマホが電話で繋がったままだからなのじゃ。
「大変だよ! 、
ロッキー君も捕まっているみたいだよ」
ロッキーちゃん………邪神だった時なら人助けなんてしなかったような気がするけど、気まぐれな神だったから判らないのじゃ。
「 仮にも
どうやら私達以外の神達は、本当に記憶を封印されているようね」
うん、妾たちの実姉の
だって、誰が記憶を封印出来るのじゃ、日本神話の………………を!
「どうやら着いたようね。
不良たちは、お兄様たちが注意を引き付けているから、陽野芽ちゃんと星奈ちゃんを誰が助けるかだけど………」
「はい、はーい! 妾と恵利凛で助けるのじゃ!
お母ちゃんから『気配』の消し方を習っているから大丈夫なのじゃ!」
英里香ちゃんの問に妾が応えたのじゃ。
妾たちは皆、多少なりともお母ちゃんから護身術を習っているから、皆強いのじゃ!
「なら、人質の解放は由利凛たちに任せるわね。
私達は、お兄様たちに合流して相手の注意を惹き付けるわ!」
英里香ちゃんの方が
戦闘は
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