第19話嵐のごとく! Ⅱ ①
【巧side】
学園の授業が終わり、後は下校して家に帰るだけだ。
「おい、巧!
念の為、調べてくれたんだろうな? 」
嵐の奴が少し心配そうに聞いてきた。
「 ああ、ちゃんと調べたが
嵐の奴は、アニメで『デスゲーム』に
まあ、時として人間はとんでもないことを仕出かすからな、嵐が心配するのも仕方がない話なんだな。
本当は、バイクでツーリングをしたかったのだが、この間の件で由利子おばさんから禁止命令が下されたんだ。
まあ、免許を取ったらバイクには乗ること自体は許して貰えるから我慢するしかないかぁ。
「嵐、一応 忠告しておくが『ガチャ』は止めておけよ!
アレは、ハマると
ビクッ
どうやら、俺の勘は当たったようだな。
「ちょっとだけ、ちょっとだけなら良いだろう!
スタートダッシュする為には、欲しい武器や防具があるんだよ!
エクスカリバーかデュランダルが欲しいんだ!」
……この戦闘バカめ、人間に成っても軍神の時と同じで考え無しで戦うつもりか?
少しは頭を使わないと、また痛い目に会うぞ、アテナの時みたいに。
俺と嵐が家路を急いでいたら、不意に声をかけられた。
「 おい、お前らが『大江戸 嵐』に『大江戸 巧』だな!
ちょっと、ツラを貸せや!」
いかにも不良と云う感じの奴らだ。
あの制服は、隣市の聖ラフレシア学院の制服だな。
「スミマセン、僕はソロバン塾があるので帰りますね」
嵐の奴が、
逃げることだけは一流だな、軍神アレス!
「スミマセン、僕は習字の塾があるので帰らせてもらいますね」
ここは、嵐を見習って逃げることにしよう。
「おい、コラァー! なめてんのかぁー、お前らぁ!
人質がどうなってもいいのかよ!」
聖ラフレシア学院の不良達が見せたスマホには、ロッキーと菖蒲学園小学部の女の子が二人映っていたのだった。
「おい、巧!
あの女の子達って、
「ああ、間違いない!
そうか! だから、ロッキーが大人しく捕まっているんだな!」
聖ラフレシア学院の不良達は、ニヤニヤしながら
「人質を無事に返して欲しかったら、大人しく追いてくるんだな!」
嵐と俺は大人しく奴らに追いて行くことにした………奴らに見えないようにメールを書いて送ることには成功したが………間に合うか?
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