第11話 嵐の前は……③
【嵐side】
ロッキー こと ロッキー=アスガルドは、俺達と同じ元神だ。
俺達とは別ルートで転生したから記憶は封印されているハズなんだが………コイツ、本当に記憶が封印されているのか?
「おいおい、何を間抜け面して俺を見ているんだ?
俺に
「誰が惚れるか!
俺は女の子の方が良いんだよ!」
「冗談だよ、冗談!
そんなに怒るとハ◌るぞ、嵐」
「□ゲねえよ、□ゲてたまるか!
それよりも、お前のバイクは ディーン
「おうよ! あの糞ジジイが老人会に行っている隙に乗ってきたんだぜ!
まったく、あの糞ジジイは夏休み中 ずっと
「 『KAWADA RX350 』か、ディーン爺さんも良い趣味をしているな!」
「フン、バイクの趣味だけは認めてやるよ!
それよりも早く出かけようぜ、あまり遅くなると、ジジイがウルサイからな!」
「 それは、こっちも云えるな! 由利子オバチャンがウルサイから学園から帰ってくるまでに返して置きたいからな」
「………お前達も懲りないなぁ~、由利子さんには何度もお仕置きされているのに恐く無いのか?」
「へっ! お仕置きが恐くて勝手にバイクを持ち出したりしねぇよ!
なぁ、巧!」
「俺は
「バカな兄弟を持つと苦労するなぁ~、巧よ」
「誰が『バカ』なんだよ! 由利子オバチャンにしても何時か必ず勝ってやるからな!」
「否、やっぱりバカだろう! 昔、三人がかりで由利子さんに挑んで
「昔の事は忘れた、俺は明日に生きているんだよ!」
「「やっぱりバカだったか」」
誰がバカなんだよ………忘れる訳無いだろう、アニメを参考にしたとは云え、元神である俺達三人の必殺技『ジッエット・ストリーム・アタック』を簡単に破ってくれたんだからな!
その後、俺達はバイクでツーリングしている所を 由利子オバチャンに見つかり追いかけ回されて逃げ回ることに成った。
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