救出作戦Part1
宮前地区 栗田 広域103
「至急至急、広域103から総合捜査本部。一方送信、現在宮前署が正体不明のテロリスト複数により、襲撃を受け、PM他多数が死傷。現在も発砲が続いてると思慮される。どうぞ。」
「こちら総合捜査本部鈴村だ。そのような通報は宮前管内から全くないぞ。根拠は?どうぞ。」
「現在宮前署の征服警官を保護、彼は腹部を撃たれている。だが、拳銃、防弾衣を着装していないことから襲撃されていると思われる。また、宮前管内に
「・・・了解した。本部に機動隊と銃対を要請する。広域も出動できるか。」
「勿論。津山隊長、特捜と緊急対処班の出動と装備レベル3の使用許可を。」
「許可する。直ちに着装し、応援を待機せよ。こちらで指令をかける。現場は栗田、頼んだ。指揮権を全権委任する。以上。」
「103了解。鈴村警視、周辺に屋内退避の要請をお願いします。」
「分かった。直ちに要請する。なお、警察の部隊も一時的に貴局に預ける。宮前署を頼んだ。」「了解。通信終了。」
「桑さん3使用おりました。応援の指揮権も全権来ました。」「了解。通信系統を調整しておく。」「お願いします。」
そう言いながら警官を救護していた2人に話しかけた。
「あなたたちはどちらにお住みで。」「宮前ですけど。」
「でしたらお二人とも救急車に彼と乗って病院に宮前署で緊急事態が進行している恐れがあります。安全確保の為、避難の協力を。」「分かりました。」
そうして彼らの安全を確保しておくため救急車到着までその場に留まった。
そうして救急隊が到着し、彼らを救急車に収容し、病院へと搬送していった。
そうして消防と打ち合わせる。「・・・なるほど。宮前署でG
「分かりました。こちらも増員を要請し、不測の事態に対応できるようにしておきますね。」
30分後、先行して広域の特別捜査班が現着。直ぐに打ち合わせを行う。
「栗田、状況は。」「今のところここでは発砲音がしない。だが、さっきから火薬臭い。花火や爆竹系のにおいではない。恐らく
装備レベル3は防弾ヘルメット、軍用の
そうして俺と特捜班から選抜された3名の隊員が宮前署へと進行していった。
宮前署付近
「・・・すげえ発砲音。なんで110番が無いんだ。」
偵察に追同してきた特捜の隊員がそう呟いた。無理もなかった。
宮前署3キロ手前から徐々に聞こえてきた激しい銃声はずっと続いていたからだ。
「AK系の発砲音だな、某国か、
規制線 指揮本部
「桑さん戻りました…お疲れ様です。」「おう。栗田か。今回も安心だな。」
そう言ったのは信川警察警備部銃器対策部隊の宮山警部だった。
偵察小隊が規制線を発って直ぐ中央署のパトカーを先頭に水色の特型警備車や護送車、黒色の遊撃車によって組成された信川警察の機動隊、銃器対策部隊が到着したのだ。直ぐに彼らは戦闘態勢を整え始め、並行して遊撃との打ち合わせが進む。
「お疲れ様です。広域の桑田警部補です。指揮官の栗田ですが、現在特捜班の選抜小隊と宮前署の偵察に行っており、代わりに現在こちらの指揮をしております。」
「信川警察本部警備部第一機動隊隊長の磯下警視です。」「同じく銃器対策部隊隊長の宮山警部です。」「状況をご説明いたします。本日10時ごろに宮前署との無線回線が何者かによって遮断、その後詳細は不明なるも、複数の武装犯が宮前署を強襲。恐らく署内の警官が抗戦を試みたとされますが戦況は劣勢とみられます。」
その説明中に俺ら偵察小隊が戻ってきたのだった。「栗田、状況はどうだった?」銃対の宮山が聞く。「・・・正直厳しい戦闘を強いられてるかと。被疑者は最低でも3名、全員が自動小銃、恐らくAK系統のものかと。」「そうなると、宗教系か、はたまた奴らか?」「顔が全く見えなかったので何とも。」「負傷者は?」
「何人かは倒れていましたが、・・・残念ですが。」「そうか・・・一刻を争うな。どのように突入するか?」「取り敢えず広域の緊急対処班の臨場を待ちましょう。現在、信川支部の
そうして直前偵察実施の為もう一度偵察小隊が宮前署に直近に前進した。
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