捜査会議

同日12:00信川中央署会議室

藤木警部からの報告を受け、信川中央署では捜査本部の立ち上げを決定。

直ちに警察本部に協力要請をし直ぐに本部の捜査一課が臨場してきた。

それと同時進行で広域隊信川支部から捜査への協力をする旨の連絡を受け、

捜査本部では広域の介入を許可した。初動対応をしたのは彼らだったからだ。

そうして捜査本部は警察本部の捜査一課、中央署刑事課、そして広域隊から

特別捜査班(通称広域特捜)と遊撃103の2人が参加する大規模なものとなった。

捜査の陣頭指揮は捜査一課の管理官鈴村正弘警視が執ることとになり、直ぐに捜査会議が始まった。

「それでは捜査会議を始めます。初めに本事件について中央署藤木警部、説明を。」

そこからは藤木警部が捜査一課と広域特捜向けに事案発生から説明をする。

そして強盗事案について一通り説明を終えるとそのまま

「また、本事件では同時進行で店員1名の誘拐事案が進行していると思われます。」

この一言で一課の刑事達が騒然とした。そのようなことはまだ聞いてなかった為だ。

「どういうことだね。説明を。」「でしたら初動対応した広域隊員に聞かれたら?」

「分かった。」「初動対応対応した広域の隊員は説明を。」

その一声に俺はすぐに反応した。「はい。広域隊総合対応員の栗田です。 現在本件において関係者であるコンビニアルバイト店員の佐々木美咲20歳の行方が分からなくなっています。事件発生店を発生1時間前に利用した客数名から彼女がレジ対応をしていたとの証言を得ており、発生時もカウンターに立っていたものと

思われます。しかし、当局が臨場した際には既に姿を消しており、店主斎藤秀樹も彼女が居なくなった事に疑問を抱いていました。その為先ほど佐々木美咲のマンションを訪ねたところ部屋が何者かによって荒らされていた形跡を確認しました。現場からは指紋が一つも発見されて ない事から犯人による証拠隠滅が図られたと思慮されます。よって総合的に判断し、佐々木美咲は何者かに誘拐され、その犯人は今回のコンビニ強盗の被疑者と思われます。以上です。」

この説明に刑事らの顔が引き締まった。さらに鈴木警視からの質問がくる。

「現在彼女のマンションには誰かいるのか?」

「はい。現在広域の桑田警部補を中心に刑事4名が張り込みをしてます。」

「所轄はこの発言をどう思っている。」

「所轄を代表して申し上げると十分あり得るかと。どちらにしても佐々木美咲は事件の目撃者ですので事情は聞かねばなりませんので。」

「よし、まずは被害者佐々木美咲の行方を一課中心に捜索。被疑者については防犯カメラの解析を待って順次追っていくぞ。広域の皆さんについても一課と同じ動きで基本はお願いします。以上。」

「会議はこれで終了。解散。」

この一声で刑事達が捜索の準備にかかりだす。

そうして一課と広域特捜で打ち合わせが終わり彼らは捜索に向かった。


そうして本部で三つの捜査班が一つになって大規模事案へと挑み始めていった。

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