出勤Part2

朝7時30分警察庁広域捜査/広域遊撃隊(以降広域隊)信川支部

「おはようございま~す。」いつもの様に少し寝ぼけたような挨拶をする。

そうすると室内から「おざっす」と聞こえる挨拶が返ってくる。

そのまま室内を進み、自分のロッカーに行く。

そこで活動用のカジュアルな私服に着替え、自身の装備を帯革経由で取り付ける。

広域隊員の平時の装備は警らとほぼ一緒だが、拳銃は一般の警らと違い普段から

38口径リボルバーではなく9ミリ口径の自動拳銃オートマチックを携帯している。

これは広域隊が凶悪犯との交戦の可能性が高い為、犯人を確実に抑止・制圧でき、

隊員とその周囲の民間人を守るために警察庁が支給している。

その種類は多様で、SIG系からベッレタ系、GLOCK系等々…十人十色である。

他にも彼らは一般警官と違い、SAT以上の装備も各自が所持しており、

別名日本のSWAT(Special Weapons And Tactics)と呼ばれる。

そうして準備を済ませた後、8時30分から前日班からの引継ぎと打ち合わせが始まる。

「昨夜は西信川3丁目で原付によるひったくりがありました。マル被は黒のフルフェイスヘルメットを着用しており、顔はわからなかったそうですが、原付の左側面に擦過痕があったということです。」

「こっちではコンビニ強盗が津川1丁目のコンビニで発生。マル被はサバイバルナイフを所持。現金25万を強奪したとのことです。」

「現在管轄の津川署に捜査本部が立っています。」「マル秘の人着は?」

「おそらく本日午前中には各隊員のスマホに送られるかと。」「了解。」


こんな感じに打ち合わせが進んで一通り終わった後

パトロールの準備が始まる。

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